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高相・酒井だけじゃない「タトゥー」 芸能界から一般人まで人気広がる

   覚せい剤所持の容疑で逮捕された酒井法子容疑者(38)が、夫の高相祐一被告(41)と一緒にタトゥー(入れ墨)を入れていたことが話題になっている。入れ墨といえば、かつては暴力団関係者を連想させたものだが、女性週刊誌が巻頭グラビアで特集を組むなど芸能界では、意外にタトゥーを入れている人が多い。また、ミクシィ(mixi)の関連コミュニティーの参加者が1万人を超えるなど、一般社会へも浸透しつつある。

安室、浜崎あゆみさん、「オセロ」の松嶋?

   酒井容疑者逮捕をめぐる一連の報道の中でクローズアップされたことのひとつが、数年前からタトゥーを入れていたことが明らかになったことだ。左手の薬指には、高相被告と「おそろい」の星形のものを、左足首には蓮の花と梵字を組み合わせたデザインのものが確認されている。「清純派」で知られていた酒井容疑者なだけに、イメージとのギャップに波紋が広がった。

   一方、高相被告は、タトゥー専門誌「TATTOO TRIBAL Vol.07」03年6月号で、アニメキャラクターをあしらったものや、上昇志向を表すという矢印の形をしたタトゥーを披露。20歳の時から年に1つのペースで入れているといい、同誌に対して、タトゥーを入れる目的を「自分が変わり、気分が上がることでやる気が出たり、ポジティブな面で人生に反映する『タトゥーパワー』を感じる」などと説明している。

   ただ、高相被告夫婦がタトゥーを入れているのが特に珍しいという訳でもないようで、芸能界を見ただけでも、意外にタトゥーを入れている人は多い。歌手の安室奈美恵さん(31)が、左腕に長男の名前と、殺害された母親の生年月日などを入れていることは比較的有名だが、「女性セブン」09年9月3日号の巻頭のグラビアでは、芸能人のタトゥーを4ページにわたって特集。中には、前出の酒井容疑者や安室さんを含めて、11人の芸能人が写真付きて紹介されている。歌手の浜崎あゆみさん(30、右肩)、「オセロ」の松嶋尚美さん(37、左足首)、モデルの森泉さん(26、背中)など、意外な人も多い。もっとも、様々な柄の「タトゥーシール」も人気があるため、これらの特集に登場した人が、「本物」のタトゥーを入れているかどうかは確実ではない。

ミクシィでは参加者1万3000人のコミュニティー

   さらに同特集では、東京都と大阪で「街角ウォッチング」を敢行。

「アムロちゃんに憧れて」「幸せになるためにお守りとして」

といった声があがっており、一般人にも広がりつつある様子がうかがえる。

   ネット上を見てもタトゥー人気は同様で、例えば大手SNSのミクシィ(mixi)では、タトゥーや刺青に関するコミュニティーが多数存在する。中には、参加者が1万3000人を超えるものもあり、利用者どうしが龍や鯉、般若などの模様を披露し合っている。中には、「まだ途中ですが…」というものも多く、模様が完成するまでのプロセスを楽しんでいる様子もうかがえる。書き込みによると、数万円程度で入れることが出来る様子だ。

   ただし、タトゥーをめぐっては、18歳未満に対して彫ることは都道府県の青少年保護育成条例で禁止されており、違反した彫り師が、しばしば逮捕される。プールや飲食店で入店を断られるケースもある。また、一度入れると、消すのは極めて困難だという。消すためには、レーザーを使う方法や、肌の表面を削り取る方法などがあるが、痛みをともなう上、保険が適用されないため、費用も数十万~数百万と高額だ。タトゥーを入れる際には、慎重な決断が必要だと言えそうだ。