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神谷明コナン降板のナゾ 関係者の「悪意」なのか

   人気アニメ「名探偵コナン」(日本テレビ系)の毛利小五郎役を降板した声優の神谷明さんが自身のブログで、関係者の「悪意」が「一番大きな理由」だったとし、詳しい内容を明かした。ところが、翌日その内容を削除、「今回の件に関しても、これをもって終了いたします」とした。本当の理由が何なのか、真相はやぶの中だ。

「守秘義務の生じる契約内容」が悪意を持って伝えられる

   神谷さんは2009年9月18日、ブログで自ら「昨日をもって毛利小五郎役を解かれました」と降板を発表。その理由を「契約上の問題と、信・義・仁の問題」とし、「ひとえに私の不徳の致すところ」と綴っていた。19日の12時頃には「契約」について、一部報じられた「報酬でのトラブル」を否定し、「詳しいことは、必要になったときには申し上げなければならないと思っています」としていた。

   同19日の23時頃に「ご説明」というタイトルの記事をアップした。「信・義・仁についての疑問にお答えします」と書き出し、問題は「契約の交渉過程」で起きたとした。降板の「一番大きな理由」は、交渉相手だった「制作会社の方」が、「守秘義務の生じる契約内容」を音声制作関連・俳優関連団体や出演者の一部に悪意を持って伝え、「帰る場所」を「奪われた」ことだったと明かしている。

   さらにその「制作会社の方」は、神谷さんが降板を発表する前に情報を「一部のブログ」にリーク。これが「信頼関係を失わせ」、18日の自身のブログでの降板発表につながっていた、という。

「そんな方のために男気を発揮し、下ろされることを選択したことにばかばかしさを覚えました」

   そして、情報がリークされた時点で、ある人に復帰のための仲裁を頼んだものの、交渉は実らなかったとも明かしている。「これも全て自分の身から出た錆」と思い、降板発表の際「不徳の致すところ」という表現を使った。これが経緯だったという。

「今回の件に関しても、これをもって終了いたします」

   だが、作品への愛情は変わらない様子で「『名探偵コナン』という作品を汚すことは、僕自身一番避けたいこと」とし、「今回の事で、作品のイメージダウンに繋がったとしたら、申し訳ない気持ちで一杯です」と気遣ってもいる。「コナンファンの皆様」やスタッフ、キャスト、さらに原作者の青山剛昌さんや小学館にも「どうぞお許し下さい」と詫び、「これからも『名探偵コナン』 を応援して下さい。どうぞよろしくお願いします」と19日の「ご説明」を結んでいた。

   ところが、「ご説明」という記事は、周囲に配慮したのか、それとも別の思いがあるのか、翌20日に削除されている。同日午前4時頃には「終了します」というタイトルの記事をアップし、

「『説明』は終了しました。ご了承ください。また、今回の件に関しても、これをもって終了いたします」

と記している。