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イトーヨーカ堂4年間で30店閉鎖 ディスカウントストアへの転換も進める

   総合スーパー大手のイトーヨーカ堂などを傘下にもつセブン&アイ・ホールディングスは2009年10月1日、10年2月中間期の連結当期純利益が前年同期比35.3%減の436億円になったと発表した。スーパーストア事業や百貨店、フードサービス事業が大きく足を引っ張った。

   セブン&アイHDの連結営業利益は1181億円(前年同期比20.2%減)。このうち、イトーヨーカ堂は43億円の赤字に転落。ただ、ヨーカ堂を含むスーパー事業は83.4%減の26億円となった。景気低迷と夏場の天候不順に加え、安売り販売の影響を受けたことから、衣料品を中心に売上げが伸び悩んだ。

   また、百貨店の営業利益は84.7%減の11億円、フードサービスは6億円の赤字だった。

05年度から09年度に24か店を閉鎖

   こうしたことから、セブン&アイHDは傘下のイトーヨーカ堂を13年2月期までに約30か店閉鎖する方向だ。具体的な店舗名については未定という。

   ヨーカ堂は05年度から09年度に24か店を閉鎖(予定を含む)。一方、17か店を新規出店しており、「09年度も4か店、10年度も5か店の出店を予定しており、4年間で30か店は通常より数か店多いくらい」(セブン&アイHD広報部)と説明する。

   ヨーカ堂は一部の店舗で、新業態のディスカウントストア「ザ・プライス」への転換を進めていて、この中間期に8か店を改装オープン。09年8月末までに10店舗体制となった。 セブン&アイHDは、「マーケットの変化や顧客ニーズをとらえた売り場づくりを検討している。(ヨーカ堂は)業態転換を進めていることもあり、ニーズをみながら転換、最終的に閉鎖するところもある」という。