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「ダウンタウンDX」演出 批判殺到で放送作家ブログ炎上

   読売テレビのトーク番組「ダウンタウンDX」の演出が気に入らないという理由で、番組放送作家、長谷川朝二さんのブログのコメント欄に批判が殺到して「炎上」した。このため、コメント欄は閉鎖された。番組に対する批判が、放送作家個人に向けられるのは珍しい。

   長谷川さんのブログのコメント欄に批判が書き込まれたのは2009年12月3日放送の「ダウンタウンDX」終了後から。番組では、出演者がトークしている最中に、スロットマシンの画面のようなものが回転し、トークの「落ち」の部分で絵柄が揃ってフィーバー表示となる。この演出がいただけない、という批判だ。

「落ち」が出るまでスロットは回り続けている

   この日の放送にはゲストとして、勝俣州和さんらが登場、それぞれ体験した面白エピソードなどを披露した。そのトーク中に画面の左下でスロットが回転。トークしている人の顔写真が3枚揃うと「フィーバー」表示になる。最大の盛り上がりや、「落ち」はここだと示す、という仕掛けだ。

   勝俣さんは「東京ディズニーランド」で見た「困ったオバサン」達の話しを披露。

   「フィーバー」になった一つは、王子様と記念写真を撮ろうとしているオバサンが、ディズニーの「王子様」にいった一言。

   「なにじん?タイツで寒くないの?」

   お土産物売り場で、オバサンが「ミッキーマウス」のぬいぐるみを手に、店員に聞いた一言。

「この、メスないの?」

   これも「フィーバー」になった。

   こんな具合に「フィーバー」になるまでスロットは回り続けている。

「目がチカチカする」「出演者のトークが台なしです」

   こうした演出に対し、番組が終わると長谷川さんのブログのコメント欄に批判が殺到。

「視聴者をバカにしすぎ ここで笑えとか指示してるだけじゃん」
「スロットが流れると目がチカチカしてテレビ画面を見てられなくなるのでやめてほしいです」
「ダウンタウンDXの『確変』やめてください とても気が散ります 出演者のトークが台なしです」

などと書き込まれ、300近い苦情が殺到して「炎上」。放送翌日の午後1時頃にコメント欄は閉鎖された。

   長谷川さんは放送作家事務所「オフィスまあ」に所属する売れっ子で、お笑いコンビ・ダウンタウンの番組では「ダウンタウンDX」のほか、「ダウンタウンのごっつええ感じ」「人志松本のすべらない話」などを手がけ、松本さん監督の映画「大日本人」「しんぼる」にも関わっている。

   長谷川さんがこの番組の演出をすべて仕切っているとは思えないが、批判が集中したのは、「ダウンタウンDX」の番組ホームページに掲示板がないことや、長谷川さんが有名な放送作家ということが理由のようだが、作家個人に番組の批判が集中するのは珍しい。読売テレビに番組の批判が来ているのか聞いてみたが、同局宣伝部は、

「番組に対して寄せられた視聴者の意見については公表していません」

とだけ回答した。