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張本さん「怒ってない」? 江川紹子出演中止の真相は

   ジャーナリストの江川紹子さん(51)がツイッター上で、TBSから番組出演を中止させられたと明かして波紋を広げている。番組内での発言で野球解説者の張本勲さん(70)を怒らせ、TBSが出演中止を決めたという。しかし、張本さんは、夕刊紙の取材にそれを否定しているのだ。

   「喝!」。TBS系の情報番組「サンデーモーニング」は、張本勲さんら球界ご意見番のこんなトークで親しまれている。江川紹子さんによれば、張本さんは2010年5月23日の番組後、江川さんにもダメ出しをした。

発言に激怒した張本勲さんが求める?

突然の発言が波紋
突然の発言が波紋

   張本さんは番組で、前日に楽天の岩隈久志投手が打たれて途中降板したことについて、「無責任」と断じて「喝!」と叫んだ。これに対し、岩隈投手のファンでもある江川さんは、「え~っ」と不満を表した。江川さんのツイッターによると、その発言に怒った張本さんがTBSに江川さんを番組に出さないよう求め、TBSは、江川さんに怒りが収まるまで番組の無期限休養を求めたというのだ。

   江川さんは、張本さんに謝罪したり、スポーツコーナーだけ退席したりできないかとTBS側と交渉した。ところが、張本さんは、番組そのものに出すなと要求し、もし出演させれば自分は出ないと主張したのだという。TBSは、秋ごろには出演できるとしたが、その後のやりとりで、休養期間は7月までの2か月間だけと決まった。

   江川さんは、番組には月1回程度出演しており、次の出演予定は6月20日だった。その前々日になってツイッターで突然切り出した理由について、黙っていればまた同じことが起きると考えたからという。以前にも、張本さんが同様な主張をしたときがあったが、司会の関口宏さんが助け船を出してくれたとしている。

出演中止は「2人が気持ちよく出演してもらうため」

   ツイッターによると、江川紹子さんは、番組を担当するTBS報道局に対し、「何が大事な価値観か、よく考えてほしい」と出演中止の撤回を求めてきた。つまり、多様な意見を大事にすべきではないかということだ。にもかかわらず、番組休養が決まったことには、「非常に落胆しています」とつぶやいている。

   ところが、19日になって、ツイッターとは違う情報が出てきた。東京スポーツの記事によると、張本勲さんは、出演中止情報を同紙の取材で初めて知り、江川さんの発言に怒っていることを否定した。「いろんな意見があるのは当たり前のこと」として、江川さんには何のわだかまりもないとしたという。

   これがもし本当なら、TBSは、今回とは別の理由で江川さんに番組を降りてもらいたかったのか。

   江川さんもフォロワーらから何度もこの点を尋ねられたが、「考えすぎ」などとして否定している。そこで、TBSの宣伝部に取材したが、担当者が電話中や外出中とのことだった。新聞各紙へのコメントでは、出演中止は、2人が気持ちよく出演してもらうためとしており、「わだかまり」の存在を認めている。