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「iPad無料で差し上げます」 ツイッターの甘い誘いが危ない

   「サイトにアクセスしてくれた人全員に、タダでアイパッド(iPad)を差し上げます」。ツイッターのメール機能で、友人など相互フォローをしている人からこんなメッセージを受け取る人がいる。

   これは米国などで広がっている新手の「ツイッター詐欺」。英文だが日本人ユーザーにも送られている。ツイッターのアカウントを乗っ取って、そこから勝手にニセメールを送りつけ、無料アイパッドにつられた人からも個人情報を得ようという悪質なものだ。

アカウント乗っ取りウソメールばら撒く

「タダでもらえる」に要注意
「タダでもらえる」に要注意

   詐欺師たちはまず、ユーザーのアカウント乗っ取りから始める。その具体的な手法は不明だが、本人になりすますのが目的のようだ。

   ツイッターでは、相互にフォローし合っていないと直接メールを送れない。実生活での友人や、少なくともツイッター上での知り合いからのメールであれば、安心感もある。その心理を利用して、なりすましアカウントから「無料アイパッド差し上げます」と、特定のウェブサイトに誘導しようとするのだ。

   メールに添えられているサイトのURLをクリックすると、そこでは個人情報を入力させる欄がある。「これでアイパッドがもらえる」と思っても、実際は個人情報を得体の知れない連中に漏らしてしまうことになる。IT系ブログメディア「マッシャブル(Mashable)」がこの内容を掲載すると、読者から「最悪。ウチの会社、販促で本当に無料アイパッドキャンペーンやってるのに」「簡単にだまされたらダメだよな」といった反響が寄せられた。

   ツイッターの公式セキュリティーアカウントでは、「無料アイパッドがもらえるというメールが届いたら、送付した人はアカウントを乗っ取られています」と注意を喚起。気づけば自分のアカウントが「詐欺メール」をばら撒いていた、とならないように、パスワードをできるだけ複雑に設定した方がよさそうだ。