2024年 4月 25日 (木)

姿消したキム・ヨナはロスにいた 世界選手権出場、優勝なら「引退」

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   女子フィギュアスケートの2010年シーズンを締めくくる全日本選手権で、今季不振を極めた浅田真央選手が2位に入り、復活を印象づけた。そのライバル金妍兒(キム・ヨナ)選手は、11年3月の世界選手権に出場すると明言した。

   一時は引退もささやかれた金選手だが、米ロサンゼルスでトレーニングに励んでいるという。14年のソチ五輪を見据えているのか。

前コーチとの契約解除巡って非難の応酬

   金選手の近況は、あまり聞こえてこない。単発でのアイスショー出演はあるが、浅田選手をはじめ有力なスケーターが出場したグランプリシリーズは全戦欠場した。

   だが、身辺では大きな変化が起きていた。10年4月、マネジメント会社との契約終了にともなって、金選手の母親が代表を務める個人事務所を設立。8月には、コーチを務めていたブライアン・オーサー氏との契約を解除した。金選手側とオーサー氏の「確執」が背景にあるのでは、とささやかれた。オーサー氏はマネジメント会社を通じて、金選手の母親から、一方的に解任を通告されたとコメントした。一方金選手の事務所は、オーサー氏が別の選手からコーチを依頼されたことが同氏への不信につながり、さらに次期シーズンの新しい演目をマスコミに一部漏らしたと非難。結局両者は「けんか別れ」のようになってしまった。

   その後金選手は、4年間拠点としていたカナダ・トロントを離れて、9月初めに米ロサンゼルスに移った。当初はコーチも不在で、しばらくは1人での練習を余儀なくされた。新コーチが所属事務所から正式にアナウンスされたのが10月6日。米国人のピーター・オプガード氏と契約を結んだ。実は同氏は、長野五輪女子フィギュアスケートの銀メダリスト、ミシェル・クワンさんの義理の兄にあたり、新たな練習拠点としたロスのスケート場も、クワン一家が経営するもの。かねてから親交のあったクワンさんを、金選手が頼った模様だ。

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