J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

松浦亜弥が脱アイドル路線 「あやや」から変身できるか

   「あやや」の愛称で親しまれていた歌手の松浦亜弥さんの人気が落ちている。最近めっきり活動が減っていたことに加え、雑誌のインタビューで「『あやや』を演じていた」などと発言し、かつてのアイドル路線を否定。これがファンには裏切りと映っているようだ。

   松浦さんは、2010年11月24日に1年10か月ぶりとなる新作アルバム「Click you Link me」をリリース。これに合わせ、20日にユーストリームで生中継ライブを配信する予定だったが、急遽キャンセルした。

突如ライブ中止、ファン激怒

   理由は松浦さんの体調不良。事務所の発表によると、当日朝になって高熱を起こし、喉も炎症してしまったためドクターストップがかかったという。

   ネットには「残念です。またの機会を待ってます」といった声が寄せられた。松浦さんも5日後の25日にはツイッターに「ご心配おかけいたしましたが、やっといつもの調子に戻りました。暖かいメッセージありがとうございました。皆様も、体調など崩さぬようお気を付け下さい」と投稿し、回復を報告した。

   しかし、一部のファンは「テレビじゃないからやりたくないんだ」「仮病じゃないのか」などと激怒。やる気がないために、「サボった」といった見方が2ちゃんねるやツイッターなどで多数寄せられた。

   確かに松浦さんはここ最近活動がめっきり減っている。テレビでのレギュラー出演も、「メレンゲの気持ち」(日本テレビ系)ぐらいだ。2009年8月に始めたブログも数十回しか更新しておらず、10年3月でストップしている。

   それに加えて、現在物議を醸しているのが11月下旬に発売された『週刊プレイボーイ』に掲載されたインタビュー記事だ。

「嘘笑いが得意になって怖くなった」

   記事中で「あややって、松浦亜弥じゃ100%できなかったなって。あのひと(=あやや)っていつも笑ってきゃいけないし。だんだん『嘘笑い』が得意になってて。車が来たらよけるみたいに、カメラが来たら反射神経で勝手に口角が上がるんですよ。それがちょっと怖くなりました、自分で」と発言。かつての自分を「あのひと」と突き放し、アイドルを演じていたと告白した。

   これがファンにとっては裏切りと映ったようで「ショックだ」「演じてたことは知ってたけど、それは言っちゃダメでしょ」「インタビューを読んだらライブ行く気がなくなった」といった書き込みが寄せられた。

   松浦さんの話すとおり、最近の活動は以前のアイドル路線と大分違う。9月からはコットンクラブ(東京)や名古屋ブルーノートなどのライブレストランで、アイドル的な楽曲だけでなく大人の雰囲気の落ち着いたナンバーを披露。もはや脱「あやや」といった様相だ。

   10月にはJTの缶コーヒー「Roots」のCMで、布施明さんや石川さゆりさんらベテラン歌手と共演。「コーラスジャパン」というユニット名で同月にシングルもリリースしている。

   ハロープロジェクト関係者のmixiファンコミュニティ参加者数を見ると、後藤真希さんが約5000人、加護亜依さんが約4400人となっているのに対し、松浦さんは約2800人と大分少ない。アイドル路線を止めた影響か、かつての人気振りは伺えないが、「歌がより素敵になって 昔以上に大好きっ!」といった書き込みもあり、一部ファンには新しい松浦亜弥も受け入れられつつあるようだ。