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「2ちゃんねる」復旧の可能性 ばぐ太ら記者が活動始める

   トラブルに見舞われた2ちゃんねるで、「ばぐ太」らスレッド立て役の記者らが活動を再開し始めた模様だ。もしそうなら2週間ぶりに復旧しつつあることになる。しかし、再びトラブルが起こる可能性を指摘する関係者もおり、必ずしも予断を許さない状況のようだ。

   2ちゃんねるのニュース速報板などでは、祭り状態になるとスレッドの「★」マークの後にスレ数が表示される。キャップと呼ばれるスレ立て権限を持つ記者は、★の数を増やすことで、いわば祭りの裏方を務めているわけだ。

一時停止したキャップを記者らに再配布

本当に復旧の方向なのか
本当に復旧の方向なのか

   2011年1月6日のキャップ漏れ騒ぎで、2ちゃんの祭りは、事実上消えていた。ところが、19日ごろから、ニュー速板などで★の数が増えてきたのだ。スレ立て主をみると、「ばぐ太」らお馴染みの記者名も復活している。これまで、運営側ともみられる「偽FOX」記者が主に★の数を増やしていたが、このところ、スレを立てる記者名が10人以上になり、2ちゃんに復旧の可能性が出てきた。

   ニュースの「速報headline」を見ていくと、17日に「ニュース速報+」「芸スポ速報+」両板でキャップの復活申請を受け付けるというスレが立っていた。2ちゃんの運営側が立てたとみられ、どうやら一時停止したキャップを記者らに再配布したようだ。

   騒動を追っている2ちゃんのスレ「史上最悪のキャップ漏れ騒動@超臨時」では、17~19日にかけて、「もう記者が立ててるから増えてく」「流石にどうやら事態は収束し始めたな」などの声が書き込まれている。

   閉鎖危機も指摘された2ちゃんだが、システムの復旧が順調に進んでいるのか。

   今回のトラブルは、2ちゃんねるのあるユーザーが、ソースコード流出を知って、そこから全キャップの情報をバラしてしまったのがきっかけともされている。運用情報が解析されてしまった可能性もあり、運営側は、システムの作り直しをしていると伝えられていた。

トラブル再発の可能性を指摘する関係者も

   2ちゃんのサーバー提供元に関係する国内IT企業のサイト「BIG-server.com」では、詳しいことは分からないとしたうえで、取材に対し、「運営ボランティアやユーザーの協力により復旧作業はすすめられているようです」と明かす。高性能のハイブリッドサーバーへの入れ替えが予定され、ニュース速報板などでは、すでにこのサーバーでの運用が始まっていることを明らかにした。

   ただ、システム作り直しの進捗状況については、分からないとしている。2ちゃんでは、今回の騒ぎでアフィリエイト広告などの収入が落ちているため、運営側も焦っているのではないか、との声も出ているが、BIG-server.comの担当者は、こうした情報も分からないという。

   とはいえ、システム作り直しもうまくいかない可能性があり、まだ閉鎖危機には変わらないと明かす2ちゃん関係者もいる。

「実は、運営側が書き込み規制をしていることなどを嫌っているユーザーも多いんですよ。情報をバラしたユーザーも、新たな攻撃を考えている可能性があります。そうなれば、2ちゃんは、もう機能しなくなるでしょうね」