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雑誌の表紙に「チャン・グンソク」  それで売上げ急上昇という異常事態

   来日中の韓国人俳優チャン・グンソクさんが異様な人気ぶりを見せている。雑誌の表紙に「チャン・グンソク」という文字を入れるだけで売上げが上がるというのだ。CMに登場した商品もばか売れするなど、すさまじい勢いだ。

   チャンさんは、1987年生まれの23歳。身長187センチのスラッとした体型に、女性と見誤るほどの甘いマスクが特徴だ。

「表紙に文字入れるだけで2~3万部違う」

女性週刊誌は「グンちゃん」ばかりだ。
女性週刊誌は「グンちゃん」ばかりだ。

   日本では、2010年夏にチャンさんが出演したドラマ「美男<イケメン>ですね」(韓国SBS)がフジテレビで放送されて大ヒット。中年女性だけでなく10~20代の若い女性の間でも人気となり「グンちゃん」の愛称で親しまれている。歌手としても活動し、2011年4月下旬に発売されたデビューシングル「Let me cry」はオリコンの週間ランキングで1位を獲得。初登場の首位は男性ソロ歌手としては近藤真彦さん以来30年ぶりだという。

   04年頃に起こった第1次韓流ブームでのペ・ヨンジュンさんの人気を超えるのではないかとも言われ、チャンさんが関連するものは全て売れるというブームになっている。

   チャンさんを特に積極的に取り上げているのが女性週刊誌だ。2011年6月29日放送の情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS)に出演した「週刊女性」の倉次辰男編集長は、「チャン・グンソク」の文字を表紙に入れるだけでも2~3万部は多く売れ、「大体1000万円分の売上効果は感じている」と語っていた。

   また、「an・an」も3月に発売した号でチャンさんを表紙にしたところ、品切れが続出し、約28万部も売れたという。

あまりの人気に本人は「正直怖い」

   サントリーは3月に発売した缶入りマッコリ「ソウルマッコリ」のCMにチャンさんを起用したところ、発売から2か月で、当初の年間販売目標としていた35万ケースを達成。目標を100万ケースに上方修正した。サントリー広報は「元々20~30代の女性をメインターゲットにしていた。色々な要因があるが、チャン・グンソクさんのCMも大きかった」と話す。

   7月27日に複数バージョン発売される写真集も6月29日18時現在、アマゾンの書籍ランキングで早くも12位にランクイン。DVDが付属するバージョンはDVDランキングでAKB48らに続き4位に入っている。

   ただ、本人はこうした状況に若干戸惑い気味らしい。来日した6月28日に行われた会見では日本での人気について「正直すごく怖いです。短い間にこれだけ多くの方に愛され、ブームになっているので」と話していた。