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酔仙酒造、10月には新酒 半年ぶり操業再開 

   震災で壊滅的な被害を受けた陸前高田市の酔仙酒造は8月22日、一関市の千厩酒のくら交流施設内の酒蔵で操業を再開した。新酒醸造祈願を行って、10月の新酒出荷を目指して本格的に仕込みの準備作業が始まった。

   酔仙酒造は、「金野酒造」と近隣の造り酒屋が1944年に合併した「気仙酒造」が前身の岩手県を代表する酒造会社で、「酔仙」や「雪っこ」などの銘柄で知られる。

   震災で従業員58人のうち7人を失った。国の登録有形文化財に指定されていた昭和初期に建てられた本社や酒蔵は津波に流された。それでも、何とか伝統の酒造り絶やしたくないと、金野靖彦社長、長男泰明さんらが奔走、一関市の酒蔵を借りて、再開にこぎつけた。ぶじだった従業員は再雇用、酒造りに取り組む態勢も整った。