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フジテレビが2ちゃんに反撃? 「薬物売買の舞台」と指摘

   フジテレビが報道番組で、2ちゃんねるの名を挙げて、薬物売買の舞台となったと指摘したことに、ねらーから反発が出ている。韓流偏重批判をしていた2ちゃんへの反撃ではないか、とのうがった見方もあるようだ。

   テレビでは、2ちゃんねるが「巨大掲示板」と匿名で取り上げられることが多い。ところが、フジテレビ系で2011年8月24日夕に放送された「スーパーニュース」は違った。

大物密売人が書き込んだと紹介

この映像も流された
この映像も流された

   その特報コーナーで、九州厚生局麻薬取締部がこの日に送検を発表した暴力団関係者の大物密売人について、独自に逮捕シーンを流した。その中で、薬物売買の舞台になったのが2ちゃんねるだと、その扉絵の映像を流しながら指摘した。

   そして、「被告が書き込んだ掲示板」だとして、2ちゃんのあるスレッドに書き込まれた「薬物広告」の文面を紹介。元密売人にインタビューして、「冷」と書かれたのが覚せい剤の隠語「冷たいの」の略だなどと語らせている。「冷」に続いて書き込まれた「05」「20000」は、それぞれ0.5グラム、2万円を表しているという。

   そのうえで、「今や暴力団もインターネットで薬物を売る時代。その汚染の実態は、相手や場所を選ばず急速に広がっている」と締めくくっている。

   これに対して、2ちゃんねるでは、これまでその韓流偏重ぶりを叩いてきただけに、フジテレビが反撃に出たのでは、との憶測が広がった。

   さらに、「薬、違法」といったスレはおかしいという声はあるものの、フジテレビが紹介したスレの書き込みは、10年1月10日と1年半前ものであったことに疑問が出た。

フジ「韓流偏重批判への反撃でない」

   その「【シャブやってて良かったと思う事を書くスレ】」では、フジテレビが紹介した書き込みに対し、お金をだまし取る詐欺だとの指摘がスレ内で出ていた。このことから、実際に薬物を売っていたものではなかったのではないか、という疑問も出ている。

   「ネットで薬物驚がく実態」というフジテレビの指摘に対し、2ちゃんねるでは、「イメージ植え付けだろこれww」「2chよりも薬普通に売ってる掲示板あるのに」と不満がくすぶっている。

   スレの書き込みは、本当に被告のものだったのか。

   九州厚生局麻薬取締部では、取材に対し、この点はフジの独自取材だとして、分からないとした。ただ、被告は、書き込みと同様な手口で、2ちゃんねるで薬物を売買していたのは事実だとしている。詐欺かどうかは書き込みだけでは判断できないとしながらも、こうした書き込みは、密売の手口としては一般的だという。

   フジテレビは、被告が書き込んだかどうか分からなくても、同じ手口としてスレの書き込みを紹介した可能性はあるようだ。

   こうした点について、フジの広報部では、「捜査当局発表の事実を放送しただけです」と言うのみだった。韓流偏重批判への反撃ではといった見方については、「関係ありません」と否定している。