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米大統領機の飛行計画漏らす 羽田管制官のブログが物議

   羽田空港に勤務する50代の主任航空管制官の男性が、米大統領専用機「エアフォースワン」とみられる航空機の飛行計画を含む画像を、自身のブログに掲載していたことが2011年9月11日までに報じられた。主要紙によると、バラク・オバマ米大統領が2010年11月、横浜で開かれたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議に出席するため来日した際の、エアフォースワンと思われる航空機の飛行計画や、羽田空港に到着するまでの経路が分かる画像などが合計12枚、ブログに掲載されていたという。管制官が自ら撮影したとみられ、その理由について「知人に見せたかった」と話している。

   国土交通省はこの管制官の行為が、国家公務員法の守秘義務違反にあたる可能性があるとして、調査に乗り出した模様だ。ブログには、米軍の無人偵察機「グローバルホーク」の情報も掲載されていたという。この偵察機は、東京電力福島第1原子力発電所の事故が発生した際、状況を把握するために上空から原発内部の様子を撮影した。政府は、北沢俊美防衛相(当時)が3月30日の参院外交防衛委員会で、撮影された画像を一般には公開しない旨発言している。

   2011年7月には、国交省東京航空交通管制部(埼玉県)の管制官がツイッターで、管制施設の見学ツアーを募集する内容を投稿し、問題となった。