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芦田愛菜「働かせすぎ」「学校は?」 南極大陸でも「顔色真っ青だった」

   人気子役、芦田愛菜さん(7)の超多忙ぶりに、「働かせすぎだ」との声が上がっている。小学校にも通えていないのでは、との疑惑も出ているほどだ。

   芦田愛菜さんは、史上最年少で「東京ドラマアウォード」の主演女優賞に輝いた。主題歌の「マルモリ」が大ヒットしたフジテレビ系のドラマ「マルモのおきて」などでの演技が高く評価されたためだ。

授業のある平日に、CMや歌の発表会…

確かに笑顔は可愛いが…
確かに笑顔は可愛いが…

   ところが、この賞の授賞式は、平日の2011年10月24日月曜日に行われた。小学校1年生の愛菜さんにとっては、本来なら授業がある日だ。そして、スケジュールの都合で、この日は授賞式を途中で抜け出した。さらに、2日後の26日水曜日には、歌手デビューのイベントが横浜で予定されている。

   とすると、この週は、学校を2回休むなどする可能性がある。前の週も、ブルボンのCM発表会が19日水曜日にあり、愛菜さんは、少なくとも週に1、2度は休んだりしている可能性があるようだ。

   このところ、愛菜さんのメディア露出ぶりは凄まじい。土日も仕事ずくめとみられ、わずか7歳にして、女優のほか、声優、歌手、司会者、CM出演、果ては募金活動までこなしている。11年に入ってからは、CM女王とされる女優の上戸彩さん(26)の13社に迫る12社のCMに出演しているほどだ。子役としては異例の推定年収1億円前後に達する勢いとも言われている。

   こうした多忙ぶりに、ネット上では、学業や体調について心配する声が出ている。主演女優賞授賞式を報じたヤフー・ニュースのコメント欄では、「働かせすぎだと思う。最近可愛いよりも可哀想と思ってしまう…」「愛菜ちゃん…学校にはちゃんと行ってる??」といった書き込みが支持を集めていた。

   最年少で司会をしている日テレ系のバラエティ番組「メレンゲの気持ち」では、共演者から下ネタも飛び出しており、「回りにろくな大人が居なくてかわいそうだ」との指摘が出た。また、「あまりにも全てに長けすぎていて、最近見ていて切なくなります…」との声も漏れている。

「10年に1人の逸材をつぶすな」

   芦田愛菜さんがこれほど多忙になった人気の理由について、テレビ批評で知られる作家の麻生千晶さんは、こうみる。

「確かに、芸達者な子役は、たくさんいます。しかし、子どもらしい自然な振る舞いができて、演技をしている感じがまったくしない子役は、なかなかいません。天性のものを感じており、私は、10年に1人の逸材と言っています」

   テレビドラマでは、「マルモのおきて」の最終回が23.9%と高い視聴率となり、2011年10月9日放送のスペシャル版でも、16.7%を叩き出した。この不況の中で、テレビ局としては、何としてもその人気にあやかりたいわけだ。

   もっとも、裏を返せば、それだけ酷使されているということにもなる。

「TBS系のドラマ『南極大陸』の出演シーンを見ると、顔色が真っ青でしたね。制作サイドは、極寒での撮影だからと言うかもしれませんが、体調が悪いのは分かりますよ。生気がなくなっていましたから」

   車の中で細切れの睡眠を取ったかつてのピンク・レディーのように、愛菜さんもまともに寝ていないのではと、麻生さんはみている。

「5歳前後の物心がつく前から、芸能界を連れ回されています。大人に媚びなければならず、遊びができる子どもらしい時間がまったくありません。こうした子役で、大成した人は1人もいないんですよ。回りの大人がつぶそうとしており、ここまで来るとかわいそうですよ。演じていて自然な表情ができる、このとてつもない才能をつぶしてほしくありませんね」