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「だまし討ち」東海大・菅野 ネットでは日ハム指名評価の声

   プロ野球巨人・原辰徳監督の甥で、日本ハムからドラフト1位指名を受けた東海大・菅野智之投手の入団交渉が難航している。

   祖父で東海大野球部顧問の原貢氏は、日本ハムが東海大への事前通知なしで指名したことについて、「人の道に外れている」「だまし討ち」「人権蹂躙」とまで批判している。

「勇気がある」「これがプロの世界と示した」

   親族の発言で大きく盛り上がっているこの問題だが、ヤフーニュースが実施している「日本ハムの菅野1位指名をどう思う?」という意識調査では、2011年10月30日14時現在、「評価する」が約20万2000票(68%)で、「評価しない」の約8万1000票(27%)を大きく上回っている。

   日本ハムの「強行指名」について、「ドラフトのルール上まったく問題ない」、楽天の星野仙一監督の意見と同じように「勇気がある」「これがプロの世界と示した」と評価する声が多いようだ。

   2ちゃんねるやツイッターなどのネットユーザーの間でも、「これこそドラフトだ」「どこが人権蹂躙なんだ」「親族がとやかく口だすな」といった意見は多い。菅野選手の進路については、「指名されたなら行くべき」「1年浪人してもろくなことない」などの声が上がっている。

「やり方が汚い」「巨人に行かせてやればいいのに」

   一方で、「評価しない」側の意見としては、「ルール上問題ないとしても、やり方が汚い」「事前挨拶がなければ誠意が見られない」といった声のほかに、「菅野と巨人は相思相愛だったんだから行かせてやればいいのに」など、菅野選手側の意思を尊重したものが多かった。

   こちらは、「ルールとして認められているのだから、菅野は拒否すればいい」と、日本ハム入りを望まない声が多いようだ。

   日本ハムは10月28日、東海大で初の指名挨拶を行い、事前通知なしで指名したことを謝罪。東海大は、31日から関東地区選手権に向けて調整中なので、野球部の今季日程が終わってから交渉に応じる構えだ。

   原氏は、菅野選手の進路について「浪人も選択肢」としつつ、最終的には本人に決断を任せることを表明しているが、東海大が関東地区選手権を勝ち抜けば11月23日からの明治神宮大会へ出場するため、結論が出るのは早くても1か月先となる。