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2ちゃん掲示板でまたまた接続不能 「犯行予告」や「薬物事件関与」と騒動に

   インターネット掲示板「2ちゃんねる」で、サーバーの不具合による接続障害が発生した。3か月前にも、サイバー攻撃によりサーバーがダウンしている。

   既に復旧しているが、掲示板内では「犯行声明が出た」「薬物事件の関連でサーバーが止められた」など、騒ぎとなった。

違法薬物の客を募っていた

サーバーダウンの原因は明らかになっていない
サーバーダウンの原因は明らかになっていない

   2ちゃんねるで「あれ、落ちてる」「不安定だな」といった書き込みが出始めたのは2011年11月24日の午前1時ごろ。多数の掲示板で、接続が不可能になったとの情報が寄せられたのだ。

   この日は、「サーバーが復旧した」「いや、まただめだ」とのやり取りが終日繰り返される。翌25日になっても「今日一日何回も繋げてみるが全然繋がらない。どうにかしてくれ」と嘆きの声が聞かれた。さらに別のサーバーでも、接続できない状態に陥った。

   11月27日午後の時点では、いずれのサーバーも問題は解決されているようだ。原因は明らかになっておらず、サーバー管理者からも特に説明は行われていないため、2ちゃんねる内では「憶測」が飛び交っている。そのひとつが「サーバー攻撃の全容が明らかに」との書き込みだ。外部からのサイバー攻撃によるものとして、その手法も解説。さらに「攻撃者と思われる人物が犯行予告を出していた」とつづっている。

   該当の掲示板をのぞいてみたが、直接的な言及は見当たらない。ただし、回線障害について述べていた人物による「2chのサーバも簡単にできます わたしぐらいのおれべる(レベル)になると」という意味深な言い回しや、ダウンしたサーバーを指して「ちょめちょめちょめしたせいかな」と、何らかの関与をにおわせたりする記述は見つかった。それでも、これをもって「犯行声明」と断言するのは根拠が弱い。

   別のうわさも持ち上がった。11月10日に覚せい剤取締法違反で逮捕された容疑者が、2ちゃんねるで違法な薬物の販売を持ちかけて客を募っていたとの報道が流れた。すると2ちゃんねるのユーザーは、警察がこの事件に絡んで2ちゃんねるのサーバーを調べ、果ては閉鎖に動いているのでは、と推測していた。

8月のサイバー攻撃で管理側「法的措置も辞さず」

   現時点ではサーバーは復旧しており、「閉鎖」ということはなさそうだ。とはいえ2ちゃんねるは、今年1年だけでも数回にわたって接続障害や不具合が起き、そのたびに騒動が起きている。

   2011年1月6日には書き込みの際のシステム上のトラブルが見つかり、一部の掲示板が一時停止する措置が取られた。8月にはサーバーへの接続障害が発生。サーバーを管理する米国のNTテクノロジー社は、複数のコンピューターからサーバーに大量のデータを送りつけて負荷を増大させる「DDoS攻撃」が原因だと断定した。そのうえでNT社は、法的措置も辞さない構えを示した。過去には韓国のネットユーザーによる攻撃も行われている。