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「牛丼に胃液」「肉鍋にゲロ吐いた」 アルバイト店員の虚言にチェーン店が謝罪

   牛丼チェーン「すき家」のアルバイト男性が、「肉鍋にゲロ吐いてきます」「牛丼に私の胃液が入っているかも」と「ツイッター」で呟いているなどとしてネットが騒然となった。さらに、この後、この男性はノロウィルスだと診断された、と報告したため、「シャレにならない」とネットで悲鳴が上がった。

   これを書いた男性の「ツイッター」やSNS「ミクシィ」には批判が殺到し「炎上」状態に。騒ぎが大きくなると男性は「ツイッター」のアカウントを消去し、書いた内容は嘘だった、と謝罪したが、「すき家」を運営するゼンショーがホームページ上で謝罪するなどドタバタが続いた。

「病院でノロウイルス的な類と診断されました」

   男性は2012年2月11日に「ツイッター」で

「頭痛と吐き気がやばくて動けないんだけど疑われて無理やりシフト入れと言われたので肉鍋にゲロ吐いてきます」

とつぶやいた。さらに

「お客様の食べている牛丼は私の胃液が入っているかもしれませんね」

と実行したと思わせる書き込みをした。これで終わったわけではなく約4時間半後に

「病院行ったら胃腸風邪とかノロウイルス的な類と診断されました」

と報告した。

   この呟きが発見され大騒ぎになったのは12年2月16日から17日にかけて。「ツイッター」の文の終わりには、何の話題かを告知するハッシュタグ「#sukiya」を付けていたため、牛丼チェーン「すき家」に間違いない、となった。ネットではこの人物は誰なのか、働いている「すき家」店舗はどこなのか、の特定が進められ、愛知県の大学の2回生らしい、という報告がされた。

本人は就業しておらず全く嘘の呟きだった

   騒ぎが大きくなり、批判を受けた男性は、2月17日に書いてあることは嘘だと「ツイッター」で謝罪した。体調が悪かったのでこの日は店で働いていない、とし

「飲食店で働いていることに自覚は持っていますので、意図的な異物混入などはしていません」

と説明。「ツイッター」や「ミクシィ」のアカウントを削除した。

   ゼンショーは17日の夜に、公式ホームページ上で今回の「事件」について説明し、アルバイト店員が騒動を起こしたことを謝罪した。それによれば、「ツイッター」に書いていた人物と店舗を特定し、本人及び店舗の担当者から事情を聞いたところ、当日は書き込んだ本人は就業しておらず、無理な就業を強いた事実もなかった。この人物はその後も働いているが、異物を混入させる行為はなかった、とし、全くの嘘の呟きだったという。ゼンショーは

「お客様にはたいへんご心配をおかけしたことをお詫び申し上げますとともに、このような誤解を再発させないよう、今後いっそう従業員教育を徹底してまいります」

としている。