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ギャグ漫画家・うすた京介はヘタレなのか? 盛大な「パチンコ批判」直後にツイートを削除

   人気ギャグ漫画家のうすた京介さん(37)が「ツイッター」で、「パチンコ屋はこの世から無くなればいい」「俺のマンガはパチンコ化を許可しない」などと強い口調でパチンコ非難を展開したところ、ネットで賛同の声が大量に挙がった。

   しかし、この発言による影響を心配するファンの声や、パチンコ店に勤務しているという人の反発もあり、このツイートは1時間足らずで削除されてしまった。

パチンコが憎い「この世から無くなればいい!」

   うすたさんは「週刊少年ジャンプ」で「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」、「ピューと吹く!ジャガー」を連載し大人気に。2作品ともアニメ化され、「ジャガー」は実写映画も公開された。独特なセンスのギャグ漫画家として人気がある。

   そのうすたさんが2012年2月27日午前2時40分ごろに、ツイッターで

「この世からパチンコ屋が無くなればいいのに」

と呟いた。パチンコは心の底から嫌いで憎しみすら覚えているのだという。理由としてはパチンコ好きな親が家や駐車場の車の中に子供を放置し死亡させる事故が起きていること。そして、他の公営ギャンブルに比べ敷居か低くのめりこみ易いため、たくさんの人が興じる結果、「あまりに手軽に人生を狂わされる」ことだと説明した。

   また、マンガやアニメを題材にパチンコ台が作られているが、パチンコ台化の打診が来たらどうするか、との質問には、あれはめちゃくちゃ儲かるらしい、としたうえで

「絶対断ります」

と返した。「ギャグ」ではなく、「本心」のようだった。

   この発言でネットでは、影響力のある人物がはっきりものを言ってくれるのは頼もしい、と話題になり、掲示板「2ちゃんねう」にもスレッドが立って

「よく言ってくれた。全面的に指示!」
「パチンコ屋嫌いだわ。行ってる連中も嫌いだわ。存在そのものが見苦しいし、風紀も乱してる」

と騒ぎになった。

   うすたさんの「ツイッター」には賛同のリツイートが多数寄せられたが、パチンコ店で働き生計を立てているという人から「その発言悲しいです」と言った感想や、うすたさんに何か悪い影響が出るのではないか、「炎上」騒ぎになるのではないか、といった心配も寄せられた。

「深夜の戯言」と軌道修正

   そのせいか、パチンコを非難してから約40分後に、もしかして今回の発言は誰かを傷つけることになったかもしれない、などと反省し、「深夜の戯言だと思ってください」とし、パチンコを非難した部分のツイートを削除した。

   この削除について、フォロアーから質問が出ている。それは、はっきりとした批判には反発は出てくるけれど、それを気にしていたら何もいえないのではないか、というものだったが、うすたさんは質問にはっきりとは答えず

「まあそんなにいいたいこともないですけどね」

と言葉を濁していた。

   それまではネット上にうすたさんの発言を賞賛する意見が多かったが、一転、ツイートを削除したため、パチンコ廃止論は腰砕けになった。

「なんでツイート消したんだよ。良い事言ってんのに」
「ジャンプ漫画もパチンコ台になってるからいろいろまずいんじゃないの北斗の拳とか星矢とかいろいろ」
「圧力があったとかそういう陰謀論はともかく、実際にこのツイートを消さなきゃいけないこの世の中は恐ろしいな」

といったカキコミが出ることになってしまった。