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「家族のうた」3.1%と史上最低視聴率 広告も効果なく、打ち切り説まで浮上

   フジテレビ系連続ドラマ「家族のうた」の2012年5月6日放送分の視聴率が関東地区で3.1%(ビデオリサーチ調べ)となり、民放連続ドラマプライム帯(19時~23時) の2000年以降の最低記録を更新した。

   ネットではドラマの早期のテコ入れ策実施、もしくは打ち切りになるといった噂が飛び交っている。

フジテレビは番組の宣伝回数を増やす

   「家族のうた」は落ちぶれてしまったロックスター役のオダギリジョーさん(36)が主人公で、ひょんなことからオダギリさんを父親だと言い張る子供たちが現れ同居することになる。ドラマでは同居する4人のドタバタぶりと互いに成長していく姿が描かれていく。

   オダギリさんにとってフジテレビ系ドラマでは初の単独主演作となったが、視聴率は初回が6.1%、2話が3.6%、3話は民放連続ドラマプライム帯で史上最低の3.4%となった。あわてたフジテレビは番組の宣伝回数を増やし、4話放送の5月6日には朝日新聞のラテ欄に大き目の広告を出したが、結果は最低記録を更新する3.1%だった。

   フジテレビは日曜21時台を2010年10月から「ドラマチック・サンデー」枠としてこれまで7本の連続ドラマを制作・放送してきた。中には阿部サダヲさん、芦田愛菜さん出演の「マルモのおきて」は平均視聴率が同15.5%と好調で「家族のうた」の前に放送された松下奈緒さん主演の「早海さんと呼ばれる日」は「マルモリ」に次ぐ二桁越えの同10.5%だったが全体的に低調で、この時間帯のドラマはフジテレビにとって「鬼門」とも言われていた。

   例えばAKB48の前田敦子さん主演「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」は6.99%。松雪泰子さん主演の「パーフェクト・リポート」は6.6%。江口洋介さん主演の「スクール!!」は同9.2%だった。

   そうした中、なにかと物議をかもした韓流スターのキム・テヒさん主演の「僕とスターの99日」は同9.4%と、まだましなほうだった。韓国の有力紙「中央日報」は11年10月25日付けの日本語電子版で同ドラマの初回が好評だったとして、

「フジテレビはこれまで弱かった時間帯の日曜午後9時台に久しぶりに2けたの視聴率を上げたことに非常に鼓舞された」

などと報じていた。

「韓流だ!もはや韓流にすがるしかない!」??

   「家族のうた」は放送前にTBSの人気ドラマ 「パパはニュースキャスター」に設定が酷似していると指摘され、フジテレビ側が一部設定を変更するという事態になった。こうした混乱が視聴者離れを起こし、出演者や製作スタッフもやる気を削がれた結果なのではないか、といった見解も出ている。

   ネットでは「家族のうた」の視聴率を上げるにはどうしたらいいか、などの議論が行われている。掲示板「2ちゃんねる」では、キム・テヒさん主演のドラマの視聴率が結果的にこの時間帯のフジテレビドラマでは上位にいるとし、

「韓流だ!もはや韓流にすがるしかない!」
「これは韓流スターでテコ入れしないと…マジで打ち切られるぞ!!!」

などといった書き込みが数多く出ている。

   「家族のうた」のテコ入れはあるのか、フジテレビに問い合わせたところ同局広報は、

「担当者が席を外しています」

ということだった。