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ハッカー「アノニマス」が声明 日本政府など標的に

   国際的ハッカー集団「Anonymous」(アノニマス)が2012年6月25日、ホームページ上で、「#opJapan」(オペレーション・ジャパン)と称し、日本政府などを標的にする声明を発表した。すでに攻撃を開始したものと見られる。

違法ダウンロードの刑事罰化が原因?

   公式ツイッターアカウント上に「はじまったばかりだ」という言葉とともにツイートされたURLは、財務省の「国有財産情報公開システム」で、26日17時現在アクセスができなくなっている。

   声明文では、日本政府と日本レコード協会に対して「われわれのプライバシーと自由なインターネットについての基本的権利を侵害するのとまったく同じやり方」を覚悟するようほのめかしている。

   動機について、今国会で成立した著作権法改正による違法ダウンロードの刑事罰化がコンテンツ産業の圧力を受けたものであると指摘。多数の無実な市民が最長2年も不必要な懲役刑を受けるのに終わり、著作権侵害の解決に寄与することはほとんどないと確信しているとする。

   さらに、日本音楽著作権協会(JASRAC)が中心となって導入をすすめる違法アップロードを監視するISPモジュールについても言及し、「日本の一人一人のインターネットユーザーをスパイするための技術」で「自由な社会で市民が享受すべきプライバシーの多くを損ねる」と糾弾している。