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アイドルを「風俗店勤務の過去」でクビ 所属事務所が暴露した不思議

   女性アイドルが内緒で風俗店に勤務していたとして、所属事務所がブログで活動終了を告げて、物議を醸している。なぜそこまで暴露しなければならなかったのか、ということだ。

   このアイドルは、春野こころさん(21)といい、事務所サイトによると、「D-style」という女性4人組ユニットを2011年5月に結成してライブなどの活動をしていた。

本人の実名や勤務したピンサロ名なども明かす

   事務所が風俗勤務を明かしたのは、12年9月26日のアイドルのブログ上でだ。その「重要なお知らせ」によると、こころさんは、前年2~7月ごろまで神奈川県・本厚木のピンクサロンで性的サービスをしていた。これは「本人の自供、事務所側の独自の調査にて判明致しました」という。ユニット活動をしていた期間と被っており、何らかの契約違反があった可能性があるようだ。

   事務所が本人に理由を問うと、泣きながら「実家の家計を支えるため」と説明した。しかし、事務所が母親に聞くと、「家には1円も入れていない」との返答があり、ウソとわかった。その後も仕事を無断欠勤したり、連絡がつかなかったりした。事務所では、反省の色もないとして、9月中の活動終了を決めている。ユニットも、無期限で活動停止にしたとした。

   ところが、ブログでは、本人の実名や勤務したピンサロ名と源氏名、母親経営のネットショップ名まで明かしていた。この点については、弁護士や警察に名誉毀損にならないか相談したという。アイドル本人には、この内容を載せることを通告済みとしている。

   とはいえ、ネット上では、ここまで暴露する必要があるのか、疑問の声が相次いでいる。前代未聞のことだけに、何らかの話題作りではないか、といった憶測さえ出ていた。

ブログの内容は、翌日には削除された

   アイドルユニット「D-style」に関しては、うち1人について、事務所は2011年11月、契約を破る行為やファンを裏切る行為を繰り返し行なっていたとして、解雇処分にしている。また、もう1人は、公式サイトによると、理由は示されていないが、11年12月から活動休止になっている。

   さらに、アイドル情報サイトによると、12年5月の時点で、ユニットは春野こころさん1人で頑張っていた。事務所は、ユニットを活動停止にするとしたが、すでにユニットは消滅状態だったようだ。

   事務所が書いたブログの内容については、翌日の9月27日中に削除されてしまった。一体何があったのか。

   こころさんの所属事務所に取材すると、電話をかけても留守番電話になり、メールにも応答はなかった。

(10月3日追記)週刊FLASH(10月16日号)によると、春野さんは事務所の社長が書いたブログの内容を「違います」と涙ぐみながら否定、母親も、「事実無根で、弁護士に相談している」と言っている。