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橋下大阪市長ウォッチ
「僕も生身の人間ですから、許せない」 「週刊朝日」連載で朝日新聞取材拒否

   大阪市の橋下徹市長は2012年10月17日朝の囲み取材で、当面の間、朝日新聞社と朝日放送(ABC)記者からの質問を受けない考えを示した。会見場への立ち入りは引き続き認める。

   橋下市長は、朝日新聞社の100%子会社の朝日新聞出版が発行している「週刊朝日」10月26日で始まった橋下市長の出自に関する大型連載「ハシシタ 奴の本性」の内容を問題視しており、朝日新聞グループとしての見解を求めている。

連載趣旨は「血脈主義、ないしは身分制につながるきわめて恐ろしい考え方」

   連載は、ノンフィクションライターの佐野眞一氏らが執筆。連載の目的について、

「橋下の政治手法を検証するつもりはない」
「橋下徹の両親や、橋下家のルーツについて、できるだけ詳しく調べあげなければならない」

などと説明されている。この点について、橋下市長は、

「僕はこれは血脈主義、ないしは身分制につながるきわめて恐ろしい考え方だと思っている」

と主張。

「僕も生身の人間ですから、許せない」

とも述べた。朝日新聞社に対しては、

「身分制度につながる血脈主義という考え方を前提にしているのかどうか、この点についてしっかり確認をさせてもらってからでないと、言論機関として認めて、しっかり公人として取材に対応することはできないと思っている」

として見解を求めた。その一方で、

「民主主義の国家において、報道機関ほど重要な役割を担う機関はないと思っている。権力チェックも、徹底的にしなければならない」

とも述べ、報道機関の役割を評価する発言にも、一定の時間を割いた。