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橋下大阪市長ウォッチ
橋下市長、週刊朝日問題で「謝っても済まない話ある」 説明次第では「また戦う」

   橋下徹大阪市長は、連載「ハシシタ 奴の本性」の打ち切りを発表した週刊朝日に対し、「企画が通ったプロセス」などの説明を聞いた上で、説明が不十分なら「また言論で戦う」と宣言した。ツイッターで行った「ノーサイド」発言は、朝日新聞記者への取材拒否問題に限定されたもののようだ。

   橋下市長は2012年10月20日、遊説先の熊本で朝日新聞社に通告していた取材拒否を解除すると明らかにした。しかし、「メディアの自浄作用を見せてもらいたい」と、今後の朝日側からの説明を見守り、説明次第では今後も「戦う」姿勢を示した。まだ「完全ノーサイド」ではない、というわけだ。

「しっかり自浄作用を見せてもらいたい」

   橋下氏は10月17日の囲み取材で、当面の間朝日新聞社と朝日放送記者からの質問を受けないとしていた。その後、10月19日に朝日新聞出版が連載の中止を発表。橋下氏はそれを受けて、ツイッターで「これでノーサイド」とツイートし、取材拒否を解除する考えを示した。翌20日、熊本市内で記者団から朝日新聞の取材に応じるのか問われ、「いいですよ。ああいう風に発表されたので」と認めた。

   しかし「どういうプロセスであの企画が通ったのか」と週刊朝日を改めて批判し、「今後どんな説明をしてくるのかはわからない。その説明が不十分なら言論でまた戦う」「しっかり自浄作用を見せてもらいたい」と、記事掲載の説明責任を果たすよう求めている。

「しかるべき反撃を受けるのは当然」

   橋下氏は「ノーサイド」とツイートしてからも、ツイッターで週刊朝日と記事の著者である佐野眞一氏への怒りをぶつけている。

「よくもこんなことを公にできたものだ。こういう話は、フィクションとして想像の世界でやれ。佐野は一度俺の前に出て来い。お前のその妄想、思い込みが何に基づいているか確認してやる。朝日新聞社グループよ、過ちには二つある。謝って何とか済む話と、謝っても済まない話だ」(10月19日)
「取材拒否問題はノーサイドだが、週刊朝日と佐野の企画経過やその時にどんな協議がなされ、どんな認識だったのか。誰かが異論を挟んだ形跡はないのか。そして今の認識はどうで当初の認識から何がどのように変わったのか。どこに問題があったのか。再発防止に努めるなら次号で明らかにすることを期待する」(10月20日)
「今回、佐野と週刊朝日は僕の一家を全て社会的に抹殺しようとしたのですからしかるべき反撃を受けるのは当然。週刊朝日なんていうサラリーマン集団は楽なものです。これだけのことをやっても、まだのうのうと生きていけるのですから。こちらは社会的に抹殺されるかもしれないのですよ」(10月21日)

という具合だ。完全な「ノーサイド」までには、まだ時間がかかりそうだ。