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「江南スタイル」が「竹島」プロパガンダに 警備隊員のパロディーダンスを世界各地に送る

   コミカルなダンスが日本以外の世界各地で人気の「江南(カンナム)スタイル」が、韓国のプロパガンダに利用されようとしている。

   世界各地で「~スタイル」といったパロディー動画が撮影され、ユーチューブに投稿されているのだが、何と日本と韓国が領有権を争っている竹島(韓国名・独島)の警備隊がビデオ撮影に参加。「独島スタイル」という動画を公開し、さらにその動画を世界各地の韓国人団体に送って領有権の主張に利用しようというのだ。

「韓国領」と刻まれた石やヘリポートも映っている

「江南スタイル」のパロディーの「独島スタイル」。竹島を舞台に、警備隊員がコミカルなダンスを披露している(ユーチューブより)
「江南スタイル」のパロディーの「独島スタイル」。竹島を舞台に、警備隊員がコミカルなダンスを披露している(ユーチューブより)

   動画は、韓国が主張する10月25日の「独島の日」を前に、10月17日に完成。長さは5分30秒ほどで、警備隊員が竹島を舞台に、「江南スタイル」の音楽に合わせてダンスを繰り広げる。ニュース映像でおなじみの、「韓国領」と刻まれた石やヘリポートも映っており、韓国側の実効支配の強固さを印象付けるものだ。また、竹島を訪れる観光客に敬礼したり、観光客と一緒にダンスしたりするシーンも収められており、愛国心を鼓舞する狙いもありそうだ。

   韓国日報によると、動画は「独島が韓国領であることを知らせよう」という狙いで警備隊員が発案。イ・グァンソプ警備隊長は

「『独島スタイル』の撮影で、(韓国本土から)遠く離れた環境で勤務する隊員の士気が大変高まった。独島を愛する心が、動画と一緒に世界中に広がっていけば」

と満足そうだ。

コメント欄には「ただの自己満足ビデオ」の声も

   動画は、すでに8万8000回以上再生されている。韓国日報の記事では、コメント欄には、

「独島の実効支配の証拠を、もう一つ残せた」
「ニューヨークで独島が見られて感謝」

といった声が寄せられていると報じているが、実際には、日本側からの、

「ただの自己満足ビデオ」
「こうゆうビデオ作るから他の国からも嫌われるんだよ 民度ひくすぎ」

といった批判も目立つ。

   さらに、聯合ニュースが11月6日に報じたところによると、警備隊が所属する慶尚北道地方警察庁は、動画を米国や英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、フランスなどの韓国人団体に送ったという。竹島の領有権主張に役立ててもらうのが狙いで、韓国語と英語の字幕に加え、背景説明の資料も付けた。在外韓国人団体では、早速ツイッターなどで広報を始めたという。