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「扇子投げてひな人形を倒すゲーム」はひどすぎる フジいいとも企画に批判殺到で差し替え

   フジテレビの昼の顔「笑っていいとも!」で、「扇子を投げてひな人形を倒す」というゲームが行われ、インターネット上で非難の声が巻き起こった。

   ひな人形は宮中を表しているという説があり、旧皇族・竹田宮家子孫の竹田恒泰さんも「雛人形は天皇と皇后、仕える大臣や女官を模して造られた」と説明している。番組では批判を受けてか、途中から人形ではない的に差し替えられてしまった。

扇子を投げてお内裏様とお雛様を倒すと100点

   問題のゲームがあったのは、いつも番組の最後に行われる「曜日対抗いいともCUP」でのことだ。この企画は、週替わりで毎日同じゲームを行い、曜日ごとの出演者が合計得点を競うというものだ。

   2013年2月25日からは「もうすぐひな祭り ひな人形を倒センス~!」というゲームが行われた。3段のひな壇にひな人形を模したプレートを飾り、扇子を投げてお内裏様とお雛様を倒すと100点、三人官女は50点、五人囃子は30点というものだった。

   出演者は人形を倒すことに熱中し盛り上がっていたが、視聴者は違った。放送中、ツイッターで「雛人形に扇子投げるって…」「雛人形に扇子投げつけて倒すゲームってどういう企画だよ」「お雛様を扇子で倒すゲーム見て『ひでぇ~』って旦那が」など、疑問の声が投稿された。

フジテレビのサイトで「雛祭りは皇室と深い関係」説明されていた

   YouTubeにもゲームの動画がアップロードされると、コメント欄に「胸糞わるい」「フジテレビらしい番組ですね。知性のかけらもない」「『お内裏様』とは、『天皇陛下』のこと。それを標的にするということは、天皇陛下の絵を標的にするのと同じ」など批判が書き込まれた。

   フジテレビでは公式サイト内のオリジナルコンテンツ「少年タケシ」で、竹田恒泰さんから皇室について学ぶ「皇室のきょうかしょ」というコーナーを運営している。この中には「皇室と雛祭り」というコラムもあり、「雛祭りは皇室と深い関係があります。雛人形は天皇と皇后、そして仕える大臣や女官(にょかん)を模して造られたものです」「江戸時代後期になると、天皇・皇后を模して、お内裏様(だいりさま)とお雛様と称し、宮中の束帯(そくたい)を正確に再現した雛人形が作られるようになります。雅な宮中の伝統的衣装をまとった雛人形を飾ることには、皇室への崇敬の念が込められているほか、お雛様のように、女の子がすくすくと成長し、立派な大人になることを願う親の心が表されているのです」と説明されている。

   番組では28日から突然、ひな人形を模したものではなくただ点数が書かれたプレートになった。ゲーム名も、「もうすぐひな祭り ナイスなセンスで倒センス」というものに変わっている。