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NHK Eテレの10代向け「性」特集 「コンドーム大好き」公言鈴木奈々に賞賛の声

   朝から「セックスレス特集」や女性の裸の画像を映し出し、たびたび視聴者の度肝を抜いてきたNHKが、今度はゴールデンタイムで挑戦的な番組を放送した。

   それは、2013年2月28日放送のEテレ「オトナへのトビラTV『ココだけの"性"のはなしパート2』」だ。

   「公開プロポーズ」で話題になった片山千恵子アナウンサー(28)がナレーション、お笑い芸人の有吉弘行さん(38)とタレントの鈴木奈々さん(24)が司会をつとめた。

なかには「BPOに抗議するわ」と息巻く人も

   「将来素敵な恋愛をしたいと考えている10代のみんなに知っておいてほしいことがあります」と前置きし、10代に望まない妊娠や性感染症を避けるため、コンドームの使用を訴える内容だ。

   のっけから、「盛り上がったときはつけなくてもいいかなって」「面倒くさい」「ないほうがまあね」「俺は生でやっちゃいます」などとする、コンドームをつけない若者の意見を紹介した。有吉さんも、男性がつけない理由はなんだと思うか訊かれ「面倒くさい。一番はあれじゃない、気持ちよくない」とぶっちゃける。実際、NHKの調査によると男性の52.5%が「つけない方が、気持ちいいと感じる」と答えたそうだ。

   こうした意見に、産婦人科医の北村邦夫氏は「それほど敏感じゃないのよ、僕たちのペニスも、女性の膣も。(コンドームの)何ミリを感知できるほどね、実は敏感じゃないんですよ」と「反論」。番組では続けて、「コンドームの違和感は心理的なもの」「コンドームをつける男がもてる」などと紹介した。

   有吉さんは番組最後に若干歯切れの悪い様子で、求められた「一言」をこうまとめた。

「やっぱり大事かなってことは重々わかりますからね。まあだから結婚して子どもをつくるかなあと思った時にやっぱり『生でやる』と。それまでとっておきましょうかねえ」

   ゴールデンタイム、しかも「教育」を扱う「Eテレ」で放送されたあまりに生々しい内容に放送当時、2ちゃんねるの「実況スレ」には「最近の教育はこういうのばっかなのか」「7時台ですごい番組だ」「おいおい。なんかスゲー番組やってるなあ。 そのうち、正しいガム(編注:原文ママ)の付け方とかやりそうだなあ」「オトナへのトビラだから中高生向けだろうけどやることが前提なんだな 公共放送も時代を反映せんとのー」「ゴールデンにふさわしい番組だ こういう番組を総合でもやらないと」といった感想が寄せられていた。なかには「BPOに抗議するわ」と息巻く人もいる。

   ちなみに、正しいコンドームの付け方は、今回の放送のきっかけとなった2012年7月の同番組企画「ココだけの"性"のはなし」で「たったらつけようコンドーム」「裏表間違えたら捨てます」「根元まで下ろす」などとすでに紹介されていた。

片山アナが「やはりつけないほうが気持ちいいんでしょうか?」

   この番組、内容もさることながら、有吉さん以外の番組進行が若い女性というのも驚きだ。ナレーションをつとめたのは、片山千恵子アナウンサー(28)。つい先日「公開プロポーズ」に見える小芝居が話題になったが、実は母方は福澤諭吉の血を汲み、父親は日本舞踊家で、自身も師範の資格を持つ「良家の子女」だという。そんな片山アナが「コンドーム」を連発、「やはりつけないほうが気持ちいいんでしょうか?」などと問いかけていたのだ。

   さらに、その片山アナに「『正直話しづらい~・・・』っていう人が多い中で、かっこいいなーと思った」と番組公式ブログで言われるほど「健闘」したのが、タレントの鈴木奈々さん(24)だ。「私コンドーム先生なんで。コンドームがすごく大好きなんで」と「告白」し、有吉さんに「鈴木さんはちゃんとつけて…?」と水を向けられると「ちゃんとつけますよ。コンドーム大好きですから!」ときっぱり。これには有吉さんも「こんなタレントいる?」とたじたじになっていた。

   その後も、「大事なことですから」と何度も強調、「(コンドームについて)地元でも講演とかしたい」などと語り、有吉さんから「コンドームの時すごい熱い」「コンドームのことは鈴木さんに任せます」と言われた。こうしたことを受け、インターネット上でも鈴木さんを賞賛する声が視聴者から上がっている。

「鈴木奈々がすげー偉い。番組から役目与えられてるとしても偉い」
「鈴木奈々はある意味壇蜜超えたな」