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「大切な芯失って、面白味ないアルバム」 ももクロの新作、音楽プロデューサーが批判?

   「ヒャダイン」という名義でも知られる音楽プロデューサーの前山田健一さん(32)が、アイドルグループ「ももいろクローバーZ(ももクロ)」の新作アルバムを批判したのでは、と話題になっている。

   前山田さんはこれまで度々ももクロに楽曲提供しており、今回のアルバムにも自身が携わった曲が収録されている。それだけに、ファンの間では問題視されているのだ。

「サウンド小難しくしただけ。売れるんでしょうけど・・」

   前山田さんは2013年4月7日夜、唐突にこんなツイートを投稿した。

「自分もひと通り聴いたのですが、全く同じ感想です。『進化』てことでサウンドもただ小難しくしただけで、大切な芯を失ったアルバムだと思いました。面白味がない、というか・・。まあ、売れるんでしょうけど・・。」

   このツイートは5分と経たずに削除された。誰かにあてたメッセージを誤って公開してしまったようにも見える。前山田さんは約18万人のフォロワーを抱えている。削除される前に目にした人がツイートを引用する形で拡散、スクリーンショットの画像を2ちゃんねるに貼られる、という事態になってしまった。

   13年4月10日発売のももクロのアルバム「5TH DIMENSION」は、テーマが「進化の先にある"5次元"の世界」ということで、多くの人がこのアルバムについての批判ではないかと思ったようだ。

   前山田さんあてに「一般の僕らまだ聞いていない人間ばかりですし、このツイート知ったら彼女達が悲しむのでは?」「もし ももクロちゃんの今回のアルバム の事でしたら 気もちはなんとなくわかりますが 今の発言はいささかどうかと……」「自分の思い通りにならないからってやることおかしくないですか?ももクロの事を本当に思った行動だとは思わないんですけど」などの意見が寄せられた。

「火消しツイートが火消しになってない」と突っ込みも

   名指ししていないのにもかかわらず、ももクロのアルバムを批判したのでは、と思われたのには理由がある。

   前山田さんはももクロのメジャーデビューシングルから楽曲の制作に携わっている上、レコーディングで熱心にアドバイスしたり、メンバーに勉強も教えたりと強い絆で結ばれており、「戦友」と呼ぶ仲だった。

   しかし13年1月、ももクロのアルバム発売が発表された時、ツイッターで「ももクロ、アルバム出るんですね。参加させてもらえるのかしらん。最近連絡無いからなあ」「最近頻繁に『ももクロに新曲を書いて』ていうリプ来ますが、曲の発注はレコード会社の権限ですから、俺に直訴されてもどうしようもないです」と、彼女らと距離ができたような投稿をしていた。ももクロファンの間では前山田さんの作る楽曲は人気で、「ももクロから干されたのか!?」「前山田あってのももクロなのに」と噂になっていた。

   結局前山田さんの携わった曲はシングル1曲、アルバムオリジナル曲1曲が収録されることになったのだが、11年7月発売の前作は5曲だったので、大幅に減っている。

   さらに今回のアルバムについて「かっこいい系・アーティスト路線への急激な路線変更」と感じているファンが少なくなく、ツイッターでは「魅力を感じない」「勘違いもいいとこ」などと批判の書き込みも見られる。自分たちも批判的な見方をしているため、前山田さんもももクロを批判しているのでは、と考えたようだ。

   なお、前山田さんは件のツイートを削除した後、「Suit&Tieは好きでしたがあとはあまりにR&Bすぎて。。。何度か聞いたらスルメかもしれませんね。。。。」とツイートしている。「Suit&Tie」は米国の人気歌手、ジャスティン・ティンバーレイクさんの13年3月20日発売のアルバム「The 20/20 Experience」に収録されている曲で、先のツイートはジャスティンさんのアルバムへの批判だと思わせたかったと見られる。

   しかしファンは「本当にジャスティンの事なのであればさっきのツイートを消したのはおかしい」「誤魔化しちゃった感じ?」「ジャスティンティンバーレークと進化って関係ないから火消しになってないよw」などと書き込んでおり、額面通りに受け取っていないようだ。