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「東京五輪」キャラデザインは村上隆? ネットのバッシングに本人イライラ

   東京での開催が決定した2020年夏季五輪で、公式マスコットキャラクターなどのデザインに現代美術家・村上隆さん(51)が起用されるのでは、という話がインターネット上に持ち上がっている。

   中には反対意見も多く、ついに村上隆さんが「なんで俺がこんだけボロクソに言われにゃアカンのかね?」と2013年9月9日、ツイッター上で不満を露にした。

「何でもかんでもdisられる身にもなってみろ!」

   2020年五輪の東京開催が決定すると、インターネット上では早くも開会式の話で持ちきりだ。そのような中で、芸術担当や公式マスコットキャラクターのデザインには村上隆さんが起用されるのでは、という話が浮上した。

   村上さんといえば、フィギュア作品「マイ・ロンサム・カウボーイ」が約1500万ドル(約16億円)で落札されたり、フランス・パリ郊外のヴェルサイユ宮殿内で作品展が開催されたりと世界を舞台に活躍する人物だ。しかし、アニメや美少女キャラクターなどを題材にしたポップアート作品は「オタク文化を利用し商売している」と、日本のオタク層からは批判を受けてきた。

   五輪公式キャラについては賛成意見も多いものの、「東京オリンピック2020の何が嫌ってマスコットキャラクターデザイン村上隆ってなりそうなのが嫌」「個人的な一番の心配は、村上隆がどや顔ででしゃばることなんだよな」「東京オリンピックに村上隆なんぞを関わらせるほど軽薄ではない……と信じたいが、クールジャパンとか寒いこと言ってるくらいだからなあ……」など批判的なコメントも少なくない。

   こうした自身への反対意見を受け、村上さんは「兎に角何でもかんでもdisられる身にもなってみろ!クソ!」「なんで俺がこんだけボロクソに言われにゃアカンのかね?ほんま。なんもないのに」などとツイート。発言したわけでも、すでに何か決定したわけでもないのに、批判的な意見が飛び交っていることに不満をこぼした。

「公式のオファーは絶対に来ません」と断言

   今後のオファーの可能性についても「日本人的な感性で言うと、村上は扱い辛いので公式のオファーは絶対に来ません。来ても絶対にうまく行きません。西欧からのオファーに対応可能なのはARTへのリスペクトがオファーする側にあるから。仕方が無い実情です」と否定している。

   最後には「2020年の東京オリンピック決定の日からの数日は、俺の人生の中でトラウマになったよ。アキラ(編注:漫画作品「AKIRA」)の設定と同じだわぁ~い!って素朴に喜んでたのに。アキラの世界観に染まったオリンピックを見たいものです、とか、そういう気分だったのに」と愚痴をこぼした。

   インターネット上ではマスコットキャラクターデザインのほかにも、出演者に「AKB48」や「初音ミク」、「ガンダム」、演出には宮藤官九郎さん、宮崎駿さんなどの名前があがり、ああでもないこうでもないと予想をして楽しんでいるようだ。ツイッター上では「こんな東京五輪は嫌だ」といったハッシュタグも登場し、盛り上がりを見せている。