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「3.11」から「11.3」の歓喜へ 巨人ファンも泣かせた楽天日本一

   プロ野球・東北楽天イーグルス「日本一」に関連して、ツイッターなどでは今こんなつぶやきが「拡散」している。

「今日は3.11の逆、11.3。あの日の涙と逆の涙を日本中にもたらしてくれました。ありがとう!マー君!ありがとう!東北楽天イーグルス!!!」

   楽天が日本シリーズを制したのが2013年11月3日。東日本大震災が起こったのが2011年3月11日。数字が重なったことはもちろん偶然だが、被災地・東北の応援を背負った優勝に、多くの人が「ドラマ」を感じた。

降りしきる雨と熱いピッチング

岩手県の達増拓也知事も「じぇじぇじぇ」と祝福
岩手県の達増拓也知事も「じぇじぇじぇ」と祝福

   球場で応援する楽天ファンたちの目には、すでに9回が始まったときから涙が浮かんでいたという。降りしきる冷たい雨はなおも強さを増す。しかしそれをものともせず、前日160球を投げきったばかりのエース・田中将大投手は白球を投じる。2死1、3塁、巨人の代打・矢野謙次選手への15球目は、決め球のスプリット。空振り三振――

   その瞬間、歓喜に包まれたのは球場だけではない。ツイッターやブログなどでも、有名人を含め多くの人々が、喜びの声を上げた。

   まずはなんといっても、地元・東北の人々だ。

「やったぁ!やったぁ!やったぁ!やったぁ!やったぁ!やったぁ!やったぁ!やったぁ! 東北楽天ゴールデンイーグルス☆悲願の日本一☆おめでとう! 今日は、ここ数年間で一番東北が盛り上がったんじゃないでしょうか! いやぁ、よくやった! 最終回にまー君が出てきた時は涙が出ました」(サンドウィッチマンの伊達みきおさん、宮城県出身)
「東北楽天ゴールデンイーグルス、日本シリーズ優勝おめでとう!日本一じぇじぇじぇ!です!マー君の力投もじぇじぇじぇじぇじぇ。岩手県出身の銀次も立派でした。君なくして東北楽天ゴールデンイーグルスの日本一は無かった。大したもんだ!です」(岩手県の達増拓也知事)
「皆様、応援ありがとうございました。おめでとう楽天!マー君志願の投球だったんですね。東北に元気をありがとう」(ミュージシャンの稲垣潤一さん、宮城県出身)
「則本君も、マー君も、楽天の皆さんも、「おしょうしなし」(米沢弁で、ありがとうって意味)。お陰様で、東北に元気が湧いた~~~~~~。万歳~~~」(山形ゆかりのタレントのダニエル・カールさん)
「楽天ありがとう(T ^ T) 東北がますます元気になるぞ~! これからが本当の勝負だ! 世界一の東北になるぞ~!!」(マジシャンのマギー審司さん、宮城県出身)
「楽天優勝おめでとう!東北に元気をありがとう!!」(タレントの福田萌さん、岩手県出身)

AKBからプロレスラーまで感動の声

   さらに、東北以外の人々からも、祝福のつぶやきが相次ぐ。

「日本一おめでとう! 感動をありがとう! 東北楽天ゴールデンイーグルス!」

とつぶやいたのは、元FUNKY MONKEY BABYSのファンキー加藤さんだ。田中将大投手とは親友で、3日、最後の登板の際には、田中投手の入場曲でもある同バンドの「あとひとつ」が、球場中で合唱された。作家の乙武洋匡さんも、その際の姿をこう描写する。

「最終回、ブルペンからマウンドへと向かう田中投手の姿に、早くもこみ上げてくるものが。昨日、160球も投げている投手のどこにあんな力が秘められているのだろう。あの鬼気迫るマウンドでの勇姿は、絶対に忘れない。気迫。気迫。気迫――楽天イーグルス、おめでとう!! 田中投手、ありがとう!!」

   ほかにも、「ほんとに伝説やでぇ」とつぶやいたNON SYTLEの井上裕介さん、田中投手の妻・里田まいさんをプロデューサーとして育てたつんく♂さん、このほかにもロンドンブーツ1号2号の田村淳さん、ヴィジュアル系バンド・シドのShinjiさん、声優の谷山紀章さんと、さまざまな業界の著名人たちが楽天の栄冠を称えている。

   ライバル球団のファンたちも、さすがに今回は脱帽だ。熱烈な巨人ファンとして知られる糸井重里さんも、

「東北楽天ゴールデンイーグルス、日本一おめでとう! そして、悔しい。両方本当です。おめでとう」

   と「おめでとう」の言葉を繰り返す。やはり巨人ファンのさまぁ~ず・三村マサカズさんや、ミュージシャン・DAIGOさん、プロレスラーの永田裕志さんも同様だ。阪神ファンとして有名なタレントの千秋さんも、

「東北楽天ゴールデンイーグルス日本一おめでとうございます!!! 泣くわ」

と涙する。地域、年齢、ジャンル、ひいきの球団の枠を越え、感動の輪が広がった。

   また、SNH48の宮澤佐江さんが「楽天、優勝おめでとうございます!!! 11.3か。。。 深いです。凄いです」とつぶやいたのを始め、優勝を決めた「11.3」と震災があった「3.11」の類似に言及する人も少なくない。「3月11日 東北が大きな悲しみに包まれたあの日。 その逆の今日11月3日は東北が大きな喜びに包まれる日。おめでとう楽天!!!!」といった一般ユーザーらによるいくつかのツイートは、累計数万回もリツイートされている。