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フジテレビ、ちびまる子ちゃんで「ボーイズラブ」 「大野君と杉山君」イラスト紹介でネット大騒ぎ

   人気アニメ「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ系)のエンディングで、作中に登場する「大野君」と「杉山君」を恋人同士のように描いた投稿イラストが紹介される珍事が起きた。

   手を握り合っている2人はカップルのようにもみえ、放送直後からインターネット上で「放送事故だろ」と話題になった。その後、番組にイラストを送ったと思われる人物が「地上波で流されると思わなかった」などとツイッターで発言したことで「腐女子による確信犯」だと断定され、騒ぎはさらに大きくなった。

イラストの杉山君は、大野君を一心に見つめ・・・

   さくらももこさんによる同名漫画をベースにした長寿アニメ「ちびまる子ちゃん」は、小学校低学年の「まる子」が家族や友人らとともに繰り広げる日常生活をユーモラスに描いた作品だ。お茶の間にふさわしい和やかな内容で、後座番組の「サザエさん」と並ぶ「日曜夕方の顔」なのだが、2013年11月17日放送のエンディングで「事件」が起きた。桑田佳祐さんが歌う「100万年の幸せ!!」にあわせ、視聴者から届いた似顔絵が4点ずつ紹介される中、「まる子」のクラスメートである「大野君」と「杉山君」を恋人同士にように描いたイラストが映し出されたのだ。

   クラスのリーダー格である2人は作中で一緒に登場することの多い「仲良しペア」で、彼らの友情を描いた映画作品もあるほどだ。しかし、イラスト中の2人は普段のイメージと少し異なる。薄桃色の背景に、頬を赤らめながら向き合い、互いの胸の前でかたく手を握り合う。大野君はほほ笑みながらこちらを向いているが、杉山君は大野君しか目に入っていない。赤のハートマークが描かれ、甘い雰囲気の漂う作品に仕上がっている。

投稿者「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

   仲睦まじすぎる描写に加え、児童が描いた絵の中に一つだけクオリティの高い絵が紛れこんだこと、大野君と杉山君を扱った絵が珍しかったこともあり、映っていた時間はわずかだったにもかかわらず、作品は多くの人の目にとまった。インターネット上では「大野と杉山のwwwwwwwwwwwwwwホモ送ったのwwwwwwwwwwwwww誰やwwwwwwwwwwwwww」「あきらかに大野くんと杉山くんのホモ絵が流れたけどセーフなのか」「放送事故だろ」などと話題になった。すると実名付で放送され慌てたのか、イラストを描いたという人物が原画の画像を付けて「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいちゃうねんまさか地上波で流されるなんて思わないじゃないスタッフに出番増やしてくだされというメッセージだったじゃないいやもうなんか死にます」と弁解ツイートを投稿した。

   過激な描写はなく、本人も紹介してもらうことが目的ではなかったと主張しているが、過去プロフィールには「BL作家目指してるJK」との記述もあり、ネット上では腐女子による確信犯では、という見方が出た。「なんで児童絵のなかに一枚だけこんなのを放り込んだんだ」「公式に自分の描いたホモ絵送りつけるキチガイ行為」「こういうことしてるから腐女子ディスられるんだからな 内輪で楽しめよ」といった批判があがり、盛り上がりに拍車をかけることとなった。イラスト主は現在、ツイッターアカウントに鍵をかけ「炎上」を凌いでいるようだ。

   ちなみに今回「標的」にされた大野&杉山ペアは、その仲の良さがたたってか、腐女子の間では「丸尾君」×「花輪クン」に並ぶ定番のカップリングとなっている。腐女子がいつから2人に目をつけたのかは不明だが、かつて中日新聞で連載されていた同作の4コママンガでは、杉山君が大野君に「もし自分が女だったら誰を好きかな?」と問いかけ、2人は互いのことを思い浮かべてハッとするといった回(09年1月27日掲載)があり、今回の騒動を受け再び注目を集めている。