J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

朝日新聞アイドルオタク記者の注目記事 「モー娘。のあり方に疑問」に賛否盛り上がり

   朝日新聞といえば、業界2位の発行部数を誇る巨大新聞社だ。「真面目そう」「お堅い」というイメージを持つ人も多いだろう。

   そんな朝日新聞が、にわかにハロプロファンから注目を集めている。社内の「熱烈ドルヲタ記者」が書いた記事が賛否両論巻き起こしているのだ。

「女性アイドルのライブ見物が20年来の趣味」という記者

WEBRONZAに掲載された「ハロプロ批評」記事
WEBRONZAに掲載された「ハロプロ批評」記事

   話題となっているのは、朝日新聞社のウェブマガジン「WEBRONZA+」に2013年12月12日に掲載された記事だ。

   見出しは、「『アイドル戦国時代』の対照的なライブ――体育会的空気の『モーニング娘。』、適度にゆるいBerryz工房」というもの。実名・顔出ししている著者の鈴木京一記者のプロフィールを見ると、「女性アイドルのライブ見物が20年来の趣味。好物は『ハロー!プロジェクト』」と書いてある。

   記事では、11月末にモーニング娘。が日本武道館で行ったコンサートについて、とにかく歌い踊り続ける鬼気迫ったステージで、メンバーの表情を見ると「笑顔が貼り付いている」感があった。以前から「女子校の部活」のような空気はあったが、最近は「伝統校の野球部」のような雰囲気になっているという。こうした空気が女性ファンにはウケている、とした上で、

「しかし、これってアイドルなのだろうか。アイドルの売れる売れないは、どんな楽曲を与えられるか、どんな売り出し方をされるか、といったスタッフの工夫や偶然によるところも大きいはずだ。アイドル本人たちにとっては『頑張る』しかやることがないから仕方ないのだが」

と、彼女らのあり方に疑問を投げかけている。

「これは正論」「なんか悪意ある」賛否両論

   この記事が公開されるとすぐに、2ちゃんねるのハロプロファンが集まる「モ娘(狼)」板にスレッドが立てられた。

   モー娘。にとって辛らつな内容に思える記事だったので批判的な意見が書き込まれているかと思いきや、意外にも「同感だわ」「これほどの正論朝日で歴史上初めてだなwww」「パフォーマンスを突き詰めた先で失われたのはエンターテイメント性と華」「今のモー娘。は踊ることに必死でそれを見てるヲタ側もすごいねと思って見るだけだもん」など、共感するという書き込みが相次いでいる。

   ツイッターでもこの記事が拡散されたが、こちらでは「なーんか悪意が籠っているな…朝日新聞は読者多いしやめてよ」「いくら体力的にハードなことやってようが、体育会系の殺伐とした空気なんてありませんから」「どれも同じようなアイドルばかりじゃつまんないでしょ」など否定的な意見が多くなっている。

   ちなみに朝日新聞には「アイドル取材班」というものが存在する。電子版に設けられた「アイドル情報局」というページでは、「AKB的人生論」「SKE48のグッジョブ」「乃木坂と、まなぶ」「ツギクル☆アイドル」という連載があり、アイドルからのメッセージなどの動画も見ることができる。

   アイドル取材班のツイッターアカウントでは「実は朝日新聞には、アイドルの記事も多いんです」とアピールしている。