J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

草食男子、進化の末に行きついた! 一人が好き、恋愛面倒「仏男子(ぶつだんし)」出現

   恋愛にガツガツしない「草食男子」が行き着いたのは、肉も草も欲しない「(ぶつだんし)」だった――。女性ファッション誌がそんな特集を組み、インターネット上で話題になっている。

   「○○男子」ネーミングにはもう飽きた感があるが、「趣味が一番」「自分のペースで行動したい」といった定義に共通点を見出したのか、2ちゃんねるでも2014年2月11日ごろから「完全にお前らwww」と盛り上がりをみせている。

草食系は終わり、僧職系に

最近急増中?の「仏男子」(画像はノンノ誌面より)
最近急増中?の「仏男子」(画像はノンノ誌面より)

   「草食男子」が2009年に流行語大賞トップ10入りを果たしてからというもの、「雑食系男子」「絶食系男子」「ロールキャベツ系男子」「装飾男子」などさまざまな「男子」が現れては消えていった。2013年夏には女性ファッション誌「GINGER(ジンジャー)」が30歳前後の女性が理想とする男性像として「仙人男子」を取り上げた。いつも「なんか楽しそう」な雰囲気で、遊びも仕事も肩肘張らず自然体、器が大きく包容力のある穏やかな大人の男性を指すそうで、エッセイストの犬山紙子さんは「週刊プレイボーイ」47号の中で「肉食・草食系男子両方から派生した完成系」と評していた。

   「完成系」も出たところでいよいよ○○男子ブームも終焉かと思われた頃、ダジャレ交じりの新ネタ「仏男子」を持ち込んだのが女性ファッション誌「non-no(ノンノ)」だ。2014年3月号(1月20日発売)では「イマドキ男子」の間で急増している新種との扱いで、3ページにわたって紹介している。

   外見や性格はふつうでありながら「ブッダ級」のガツガツ感の無さが特徴…というと「草食男子」と大した違いはなさそうだが、「趣味が一番」「自分のペースで行動したい」「恋愛は面倒くさい」「r気を使いたくない」「彼女なんていらない」「一人が好き」「女の子といると疲れる」と、より具体的な7項目を掲げて定義する。

   自分の身の丈を理解して世の中を達観している様や、欲望にとらわれず、ひたすら自分だけの時間を大切にする傾向が「仏」的であるとのことらしい。ちなみに誌面では「僧職系男子」という表現も使われているが、昨今女性の間で人気を集める「若手僧侶」「美坊主」などとは別物で、「草食系」をもじっただけのようだ。

自称「仏男子」が相次ぐ

   これがインターネット上で注目を集めると、「完全にお前らwww」と2ちゃんねる界隈でも話題になった。すぐに「俺なんか25年前からこれだっての」「俗世間と隔離し自らの部屋に閉じこもる日々を送る俺ら」「俺は即身仏系仏男子 別にこのまま昇天してもいいかなといつも思ってる」「俺のこと過ぎるだろ…今日女性とデートしてきたけど、なんの進展もなかったわ」などと、「自称仏男子」が名乗りを上げ始めた。

   なお、特集では「タイプ別攻略法」として「男子高出身系」「童貞キャラ系」「社畜系」「サブカルこじらせ系仏男子」など、仏男子7タイプの「落とし方」を指南しているのだが、ネット上では「なぜ恋愛したくない奴を攻略しようとするんだ」「解脱してるのならそっとしてあげて欲しい」との反論も。また、こうした「○○男子」のカテゴライズに呆れる声も少なくなく、「そろそろ反対の『ひたすらしつこい』『超絶肉食』『頭部破壊に弱い』『でもイケメン』という屍系男子(ゾンビダンシ)が出てくる頃」との予測もあった。