衛藤首相補佐官、靖国参拝めぐる米国の「失望」を批判
2014.02.19 12:54
安倍晋三首相の2013年12月26日の靖国神社参拝に米政府が「失望」を表明したことについて、衛藤晟一首相補佐官が動画投稿サイト「ユーチューブ」に公開した動画で、「むしろ我々の方が『失望』」と米国を批判した。
衛藤氏によると、11月20日の訪米時に国務省のラッセル次官補やアーミテージ元国務副長官に
「総理はいずれお参りをする。そのことについて理解をお願いしたい」
と伝えたところ、米国側からは
「総理が純粋な気持ちで靖国神社をお参りすることについては理解できる。しかし、今、ちょっと中国や韓国が色々言うと大変。だから慎重にやってほしい」
といった反応があったという。12月初旬にも米国大使館を訪問し、
「その(参拝)時にはできれば賛意を表明してもらいたいが、それが無理であれば反対派しないてもらいたい」
と伝えたことも明らかにした。主席公使は「慎重に」と応じたという。
これらの経緯から、衛藤氏は
「米国が『disappointed』(失望した)と言ったことについて、むしろ我々の方がdisappointedという感じだ。米国は同盟関係の日本を、なぜこんなに大事にしないのか。米国がやっぱりそういう中で中国にものを言えないようになりつつある」
と米国政府の対応を批判した。
動画は14年2月16日に公開された。