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「回転不足取られたけど、絶対足りてたやん!」 ソチ浅田真央採点に織田信成がまだまだ不満

   ソチ五輪フィギュアスケート女子で6位入賞を果たした浅田真央選手(23)のフリーの演技は、世界中の人々の賞賛を浴びた。一方で「難易度の高いジャンプをたくさん決めたのに、なぜ他の選手より点数が低いのか」と憤る声もたくさん上がっていた。

   元フィギュアスケート選手の織田信成さん(27)もその1人で、ソチから1か月以上経った今も「もっと点数あげてよかった!」と悔しそうにしている。

「誰が見ても完璧だった!どこ見とんねんほんまに!」

織田さんが絶賛する浅田選手(14年2月撮影)
織田さんが絶賛する浅田選手(14年2月撮影)

   織田さんは2014年3月25日放送のテレビ番組「東野幸治のナイモノネダリ」(TBS系)に出演した。

   「スポーツ選手が欲しい、あの人のあのスキル」という企画で、織田さんは「浅田選手の自分を高めるためにストイックになれるスキルが欲しい」と回答。織田さんを含め多くの選手が途中であきらめてしまう「ジャンプのクセの修正」をやり切り、ソチで集大成を見せたと絶賛した後、こう語った。

「言いたいのが、かなり厳しかったんですよ採点が。ショートの結果を受けての順番だったんで、どうしてもトップの選手とは離れて、先のスタートになってしまったんで、ほんとはもっといい点数だったんちゃうかなって思ったんですよ。採点する側も戸惑ったと思うんですよ。どうしよう、どういう点数付けようって。もっと点数をあげてよかったんじゃないかなって思うんですよね。正直回転不足みたいのも何個かとられてたんですよ。スローで見ても『絶対足りてるやん今の!』みたいな!『絶対足りてた今の!今の3-3の後ろ絶対足りてた!』ってもう声出して、『おかしい!これもっと評価点付けなあかんやろ』みたいな。試合の時ジャッジの方には言えないですけど、テレビ越しなんで言ってましたけど、ほんまに厳しかったと思います」

   司会の東野幸治さんから改めて「(回転数)足りてたんでしょ?」と聞かれると、「めっちゃ足りてました!誰が見ても完璧でした!どこ見とんねん!ほんまにもう!」と熱くなり、スタジオを笑わせていた。

太田由希奈「ソチでは回転不足の判定がシビア」

   織田さんは、ソチ五輪のフリーが終了した14年2月21日放送の「スーパーニュース アンカー」(関西テレビ)でも、

「最終グループであれだけの素晴らしい演技を見せてくれてたら、ソトニコワ選手の150点に本当に近い点数が出てもおかしくなかったんじゃないかと。ジャッジの気持ちとしては、トップの選手が後ろに控えてるので、どこまで彼女に点数をあげていいのか、複雑なところがあると思うんですよ。本当にもっと点数が出てもよかったんじゃないかと」

と、浅田選手の点数は滑走順に左右されてしまったのでは、という見方を示していた。

   元フィギュアスケート選手の佐野稔さん(58)も織田さんと同じ考えだ。スポーツニュースサイト「NO BORDER SPORTS」に14年2月25日掲載されたコラムで、こう語っている。

「彼女は第2グループの最終滑走でした。それまでに滑った11人の選手とは、明らかに演技のレベルが違っていました。ですが、採点する側の心理を考えたとき、すでに滑走を終えた11人との比較で、ひとりだけあまりに飛び抜けた点数はつけにくい…といった気持ちが、点数を抑える方向に働いたのではないでしょうか。もし仮に、最終滑走グループのなかに入って、浅田があのフリーの演技をしていたら、違う得点になっていたのかもしれません」

   回転不足の認定に関しては、プロフィギュアスケーターの太田由希奈さん(27)が、ショートプログラムが終了した2月20日の毎日新聞のコラムで「今季のグランプリシリーズでは、見ていて『あれっ?』と思うジャンプでも、あまり回転不足と判定されなかった。今五輪では、きっちりシビアに見ていることがわかった」と、ソチでは特に厳しかったと述べている。