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救助活動で韓国海軍がテレビ用に「やらせ」 休憩中ダイバーにウェットスーツを着せて水かけ、臨場感つくる

   韓国南西部の珍島付近で旅客船「セウォル号」が沈没した事故では行方不明者の捜索をいまだに続けている。遺族や不明者の家族が政府のやり方に様々不信感を持つ中で、テレビ用に映像の演出があったと、韓国メディアが報じた。

   休んでいた潜水士にウェットスーツを着せて水をかけ、直前まで救助活動をしていたかのように装ったという。

「臨場感のある映像が必要」

   2014年4月24日の韓国日報の記事によると22日、海軍海難救助隊の潜水士は、びしょぬれのウェットスーツ姿で放送局のカメラに囲まれながら行方不明者の捜索状況を説明した。ところが実はこの潜水士はこの日すでに捜索を終えて、10分前まで普段着に着替えて休息を取っているところだった。

   記事では「テレビでこのインタビュー場面を見る視聴者たちはちょうど捜索を終えて船上にあがったと理解するだろう。しかし彼の髪の毛からぽたぽた落ちる水滴は、実は海水でなく真水だった」としている。

   放送局から「臨場感のある映像が必要だ」という要求を受けて、海軍関係者は潜水士にウェットスーツを着せて緊迫した現場を演出し、それでもまだ臨場感が足りないと、全身に水をかけたという。

   同日の「韓国経済」でもその取材の様子を報じた。記者からの質問に潜水士が「今日は視界が50~60センチ」と話すと、すぐに海軍関係者が「30 ~ 40 センチにすれば救助活動が困難であること伝えることができる」と割り込んで、回答内容の変更を要求する場面もあったそうだ。

韓国ネット「朴槿恵は大統領から退かなければならない」

   これが報じられると韓国ネットでは、

「これらの行動は、全く情けない」「もしこれが事実であり、朴槿恵政府がこれを徹底的に調査して厳罰に処さない場合は、朴槿恵は大統領から退かなければならない」「大韓民国すべてを破壊してしまいたい。覇気もなく、真実もなく、義理もないし...基本的な良心もない」

などと大騒ぎになった。

   一方、日本の2ちゃんねるでは「何で毎日毎日ネタを提供するのか 生存者の一人でも見つけろよ」「何がほんとなのか嘘なのかわからん国だな…」とあきれるコメントが書き込まれていた。