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AKB握手会は引きこもり「オタク」が出かける大切な機会  テリー伊藤発言、ネットで「実はアクティブ」と反論くらう

   「AKB48」の握手会で起きた事件が波紋を広げる中、演出家のテリー伊藤さん(64)が2014年5月26日放送の「スッキリ!!」(日本テレビ系)で自身の考えを語った。

   その中で「オタク=引きこもりがち」という発言をしたことにより、インターネット上でバッシングを受けることとなってしまった。

「なかなか街に出ないような子が握手会があるから出ていく」

テリー伊藤さんの発言にオタク怒り(2008年6月撮影)
テリー伊藤さんの発言にオタク怒り(2008年6月撮影)

   5月25日に岩手県で行われた握手会で、メンバーの川栄李奈さん(19)と入山杏奈さん(18)、男性スタッフの3人がノコギリを持った男に切りつけられて負傷した今回の事件。翌日には、東京・秋葉原のAKB48劇場が公演中止、休館となり、AKB48グループカスタマーセンター長の戸賀崎智信さんもGoogle+に「抜本的な改革をしなければならない」と綴るなど、グループのコンセプトである「会いにいけるアイドル」の根幹が揺らぐ事件に発展している。

   ファンは動揺を隠せない様子で、メンバーとの大切な交流の場である「握手会」がなくなってしまうことを危惧する声も多々上がっている。

   そうした中、26日の「スッキリ!!」では握手会の運営方法や安全対策を紹介するとともに、事件を受けて秋葉原の劇場前に集まったファンらへのインタビューなどを放送した。番組の中で、テリー伊藤さんは「ほんとAKBって『会いに行けるアイドル』じゃないですか。それがやっぱり一番のウリだから、そこは壊したくないですよね」と、今回の事件によって「会いに行ける」というAKBのセールスポイントが失われてしまうことに懸念を示した。

   だがその直後、テリーさんは「さっきの彼も言ってましたけど。『ぼくらオタクだ』って言ってたでしょ」と、インタビューに応じていた男性が「オタク」を自称していたことに触れた上で、

「なかなか普段街に出ないような子が、AKBの握手会があるから出ていくっていうのも、ひとつのこれ、いいことなんだよね」

とコメントした。

「オタクほど家にいない」「海外遠征もある」

   この発言がファンやアイドルオタクの怒りを買ったようで、インターネット上では、

「ドルヲタ(編注:アイドルオタク)は信じられないくらいアクティブだぞ。普通に海外遠征とかあるからな。ライブあれば毎日でも出掛けるし。ヲタク=ニートとでも思ってんじゃないのか?テメェがもっと勉強しろよ」
「なぁ~~に言ってんだテリー伊藤~~~オタクは嫁(編注:一番好きなアイドル)の為に外で仕事やアルバイト毎日頑張ってるんだぞ~~~~!!!」
「ヲタ度増せば増すほど家にいないよ」

などと反論が相次いだ。

   実際、「スッキリ!!」のインタビューを受けていた「オタク」であるファンたちは、事件直後に劇場前に集まるようなアクティブさを兼ね備えていた。

   また、ネット上では「AKBヲタはめちゃアクティブだろうし鉄ヲタだって撮影にでかけてるだろしアニヲタだってイベントやら聖地巡礼やらしてる」などと、オタクであれば自ずと外に出かける機会が増えるとの意見も少なくなかった。

   ちなみに今回、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された梅田悟容疑者(24)は引きこもりのような状態が続いた時期もあったというが、報道によると、容疑者の母親は「アイドル好きだったこともないし、AKBの話を聞いたこともない」などと話しているという。