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5歳女児の手足「結束バンド」で拘束した母親 犯行動機「親のお菓子食べたから」にネット驚愕

   女児(5)の手足を結束バンドで縛り、けがを負わせたとして、大阪府警布施署は2014年6月2日までに東大阪市に住む女児の母(22)と内縁の夫(22)を傷害容疑で逮捕した。

   結束バンドで身体の自由を奪ったことに加え、動機が「『大人用』のお菓子を食べたから」といったものだったため、インターネット上では事件の残忍さが話題になっている。

お菓子を「子供用」「大人用」に分別

両手首を縛ると、身動きが取れない
両手首を縛ると、身動きが取れない

   容疑者らは2013年7月、結束バンドで複数回にわたり女児の両手首と両足首を縛り、全治3週間の皮下出血を負わせた疑いが持たれている。両容疑者が7月27日、「具合が悪い」からと女児を病院へ連れて行ったところ、あざを不審に思った医師が東大阪子ども家庭センター(児童相談所)に通報。センターが布施署に情報提供して、今回の逮捕に至った。その後、女児は別の病院へ転院し、現在は児童福祉施設で保護されている。

   布施署によると、両容疑者は「注意しても親のお菓子を食べるのをやめなかった」などと供述している。普段から両容疑者は、お菓子を「子供用」と「大人用」に分けて管理していた。お菓子はチョコレートやクッキー、ポテトチップスなどがあったが、普通サイズのものを「大人用」、小分けになっているものを「子供用」と分別していた。この「大人用」に女児が手を出し、手の届かないところに置いても繰り返し食べたため、両容疑者は犯行に至った。

   お菓子に手を出す以前に、満足な食事は与えられていたのだろうか。同署によると、両容疑者とも無職だったが、生活保護は受給していなかった。男は13年春まで会社員をしていた。仕事で交通事故を起こし、その数か月後には保険金が下りていたため、犯行当時はお金に困っていなかったとみられる。また特にネグレクトの様子はなく、供述で犯行を「しつけ」だと表現することもないという。

   使われた結束バンドは裏面につけられたギザギザの溝に、留め具の歯が食い込む仕組みで、一度短く束ねてしまうと元に戻すのは困難だ。太さ3.6ミリ程度のプラスチック製のものが使われたという。

   同署によると、医師が虐待の疑いを感じたのは、両手首のあざだった。両足首は女児自身でも縛ることができるが、両手首を縛るのは難しいからだ。記者(20代男性)が実際に試してみても、さほどきつくは縛れなかった。しかし一度誰かに縛られると、自力では解くどころか、ゆるめる事すらできない。両手の自由が奪われ、少しでも動かそうものなら手首に食い込み、あざができそうな強い痛みを感じる。この状態で女児は30分から1時間程度放置されていた。

ツイッター「親になる資格試験でも実施しますか?」

   この事件についてツイッターでは、

「お菓子とられて腹立つって...。母親ちゃうやん子供やん」
「お菓子を食べられて手足を結束バンド? 嫌な世の中だ」
「結束バンドなんかで縛ったら地震や火事の時にスグに外せないじゃん...子供を殺す気としか思えない」
「またこういうので若い親はこれだからとか一括りにされて馬鹿にされるの嫌だし本当子供かわいそう」

などといった驚きの声が出ている。

   このところ親による児童虐待が立て続けに報じられている。5月30日には神奈川・厚木市内のアパートで、白骨化した男児(死亡当時5)の遺体が発見された。こちらは十分な食事を与えなかったとして、父親(36)が保護責任者遺棄致死容疑で、神奈川県警に逮捕されている。相次ぐ虐待報道に、

「幼い頃のトラウマ、心の傷は一生残りますから」
「親になる(養育権を得る)資格試験でも実施しますか?余りにも我が子を虐待、殺害するケースが多すぎる!」
「市町村の児童相談所の行政は何をしてたか?!って話題にされるけど、そもそも、ヒトとしてマトモに育児をしていたら起きないコト」
などと批判は絶えない。