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ベネッセ情報流出事件 情報持ち出しはシンフォームの外部SE

   通信教育大手「ベネッセコーポレーション」の顧客情報漏えい問題で、顧客データベースの保守・管理を委託されていたベネッセHDの子会社「シンフォーム」(岡山市)の再委託先の従業員が情報を不正に持ち出していたと毎日新聞などが報じた。

   毎日新聞(2014年7月11日付)によると情報を不正に持ち出したとされる従業員はシンフォームの東京支社(多摩市)で働いていた外部業者のシステムエンジニア。データベースのある部屋に侵入して情報を不正に抜き出し、昨年末頃に社外へ持ち出したという。

   読売新聞(2014年7月12日付)によるとデータベースの保守・管理はシンフォームに委託されていたが、シンフォームはさらに複数のグループ外業者に業務を委託していた。「業務上の必要性」から再委託先の従業員にもデータベースにアクセスできる権限が与えられていたという。

   流出した情報は複数の名簿業者を経由し、ソフトウェア会社の「ジャストシステム」(徳島市)に渡った。同社はこの情報を使って通信教育のダイレクトメール(DM)を送信していた。

   警視庁は、従業員が初めから売却目的で情報を持ち出していたとして不正競争防止法違反(営業秘密の複製・開示)容疑で捜査を進めている。