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野田前首相、「野田政権でも日韓関係悪かった」

   野田佳彦前首相は2014年8月18日に更新したブログで、13年秋に開かれた日韓有識者による会合でのやり取りを明かした。安倍政権で日本の右傾化が進み日韓関係が悪化したとする韓国側の主張に対して、野田氏は

「両国関係の悪化は残念ながら既に野田政権の時から始まっていました。その時、日本は右傾化していたのでしょうか。むしろ、ナショナリズムとポピュリズム(大衆迎合主義)を連動させる動きが韓国側から始まったと見るべきでしょう」

と主張したという。日韓関係の悪化は韓国側の世論の変化に主な原因があるとの見方を示した形だ。韓国側からはストレートな反論はなかったというが、真意が伝わったかどうかも明らかではないようだ。

   14年7月に開かれた韓国メディアとの懇談では、11年末の日韓首脳会談で険悪な雰囲気になった原因は、野田氏が在韓日本大使館前の慰安婦像を撤去するように求めたからだという議論も出た。この点については、野田氏は

「従軍慰安婦に関わるテーマを、既に決着済みという立場の日本の首脳から議題にするはずがない」
「慰安婦の問題は李大統領から提起され、しかも執拗に続いたので、会談の後半に少女の像について私が言及した」

などと反論したという。