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「シャアがきたあああああ」「まさかニュータイプ!?」 NHK新大河、低視聴率でも「ガンオタ」大盛り上がり

   井上真央さん(27)主演のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」が2015年1月4日にスタートした。

   初回視聴率は関東地区16.7%(ビデオリサーチ調べ)と史上3番目の低さとなってしまったが、「ある層」の心をしっかりと掴んだようだ。

音楽は「機動戦士ガンダム00」の川井憲次さん

ガンオタが新大河に興味津々(画像は「花燃ゆ」公式サイトのスクリーンショット)
ガンオタが新大河に興味津々(画像は「花燃ゆ」公式サイトのスクリーンショット)

   「花燃ゆ」は幕末の長州藩士、吉田松陰(寅次郎)の妹である杉文(すぎ・ふみ)を主人公にした作品。運命を変える人々との出会いや別れを繰り返しながら、家族や仲間たちとともに激動の幕末を生き抜く姿を描く。

   「松陰の妹」というマイナーなヒロインについては発表当時から疑問や心配の声が多々上がっていた。これに制作陣は「ドラマとして先が読みにくく、展開を楽しみにできる」「史実上のかせが少なくていい」などと狙いを説明していたそうだが、結果的に厳しい数字でのスタートとなってしまった。

   そうした状況下、期待たっぷりに初回を見守っていたのが「機動戦士ガンダム」のファン、ガンオタたちだった。実は「花燃ゆ」のナレーションを務める池田秀一さん(65)は、ガンダムのシャア・アズナブル役でおなじみのベテラン声優。ファンの間では池田さんの起用が以前から話題になっていたのだ。

   初回放送時のツイッターには、池田さんが語り始めるやいなや

「シャアがきたあああああ」
「シャアの声が脳内に響き渡り混乱している」
「シャアだよ笑。これは思っていた以上にシャアですよ笑!」

という投稿が続々寄せられた。

   ファンが興奮したのはそれだけではない。音楽を担当している川井憲次さん(57)は「機動戦士ガンダム00」などを手がけたことでも知られている。そのためオープニング曲が流れるとファンらはさっそく反応し、その作風から口々に「川井節」と言い合った。

ビンタされた文役女優「誰にも叩かれたことがなかった」

   ドラマの描写にもガンダムを重ねて盛り上がった。たとえば主人公の文が砲術調練中の兄・寅次郎を遠巻きに見つめながら「寅兄が『こんなんじゃ、いけん』って...」とつぶやくシーン。この時、文が寅次郎の心を読んだかのように描かれていたことから、ファンらはこれをガンダム作中で特異な能力を持った人物として描かれる「ニュータイプ」になぞらえた。

   また、文役の山田萌々香さん(12)が叔父の玉木文之進にビンタされるシーンは、ガンダムの主人公、アムロ・レイが「おやじにもぶたれたことないのに!」と反抗する有名シーンに見たてた。山田さんがインタビューの中で「今まで家族にも、他の誰にも叩かれたことがなかったので、私にとっての人生初体験でした!」と語っていたことが、ファンをさらに喜ばせた。

   ちなみにネット上では、番宣ポスターに「幕末男子の育て方」という恋愛ゲームを連想させるようなコピーがあったことや、イケメン俳優揃いのキャスティングから「乙女ゲー(女性向け恋愛ゲーム)っぽい」「腐女子が喜びそう」といった声も多くあがっている。