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勝間和代さんがプロ雀士に! 驚異の成長力、「1年前は点数計算もできなかった」のに・・・

   経済評論家の勝間和代さん(46)が、麻雀(マージャン)の最高位戦のプロ試験に合格した。

   自身のブログによると、「去年(2014年)春にはじめて出場した社会人競技麻雀リーグ戦ではベテランのみなさんにまったく歯が立たずに、ビリをとったところからスタートしています」とのことで、わずか1年で驚異の成長力をみせたようだ。

2015年の目標は「女性タイトル系の1つでも決勝に進むこと」

勝間さんが「プロ雀士」になった!(画像は、勝間和代さんの公式ブログ)
勝間さんが「プロ雀士」になった!(画像は、勝間和代さんの公式ブログ)

   勝間和代さんが合格したのは、「最高位戦日本プロ麻雀協会」のプロ試験。2015年1月15日付で更新した自身のブログでは、「本日、最高位戦の事務局から連絡をいただきまして、無事、プロ試験、合格しました。これで、来期から最高位戦D1所属のプロとしてスタートします」と宣言。「2015年中には女性タイトル系の1つでも決勝に進むことを目標にしていきたい」と、抱負を語っている。

   驚かされたのは、勝間さんの上達ぶりだ。そもそも、勝間さんの麻雀の腕は学生時代に少し経験がある程度で、「ルールはだいたいわかる、点数計算はかなりあやしい、捨て牌については『筋は安全』くらいの理解」というから、初心者と言ってもいいほどだった。

   そこから一念発起。「科学する麻雀」や「現代麻雀技術論」などの書籍で学びながら、オンライン対戦麻雀ゲームの「Maru‐jan」と「天鳳」をひたすら打った。その一方で、「プロの打ち筋を見てみよう」と、麻雀DVDを買ったりテレビの麻雀番組を録画したりして研究した。

   2014年4月からは社会人競技麻雀リーグに参戦。14年9月に「新年のプロ試験を受ける」と決めてからは、「空き時間には競技麻雀ルールの雀荘に訪問してはプロのコーチを受け続け、日曜日は『最高位戦アカデミー』という座学の半日の教室に計5回通う、ということを繰り返した」としている。

   最高位戦日本プロ麻雀協会は、「勝間さんは勉強熱心で、強いこだわりをもった方。プロや競技仲間に教わりながら多くの情報をインプットされていて、試験への準備は万全でした。また対局を通じて実戦経験を積み、試験前の半年間でかなり鍛えられた印象があります」と話している。勝間さんの高い集中力と負けん気の強さもあったのかもしれない。

   勝間さんは「幸い、リーグ戦はほとんど土日に開かれるようなので、仕事を調整して出場しようと思っています。せっかく、40半ばにして夢中になれるものがあったので、しばらくは夢中でやってみようと思います」と、麻雀にかなり入れ込んでいるようすがうかがえる。

勝間さんも「オンライン麻雀対戦ゲーム」で経験を積んだ!

   そんな勝間和代さんのような、「プロ雀士になりたい」という人は、じつは増えているようだ。

   最高位戦日本プロ麻雀協会によると、受験資格は18歳以上(ただし高校生は不可)。「プロ雀士」になるには、プロ試験(年2回開催)に合格するか、「最高位戦アカデミー」という研修会(年2回開催)に参加する方法などがある。

   勝間さんは、この研修会を受講した。全8回のカリキュラムで、講義内容は麻雀の基本から実戦、同協会の歴史からプロ雀士としての資質などを幅広く身につけるほか、協会の目的と義務を遂行し、麻雀界の発展に貢献する意欲をみる。「プロ雀士としての見られ方などもお話しします」という。研修の最終日には、筆記試験と面接、実技試験がある。

   現在、最高位戦日本プロ麻雀協会に所属する「プロ雀士」は約300人。クラス別のリーグ戦に分かれており、女子リーグの対局も組まれていて、覇を競っている。

   同協会は、「かつて学生街などにあった雀荘の数も減り、麻雀人口は減少ぎみなのは確かですが、最近はインターネットで知的なオンライン対戦ゲームとして楽しむ、新たな麻雀世代が増えつつあります」という。

   そういえば、勝間さんもオンラインゲームで麻雀を楽しんでいた一人だ。「きっかけはオンラインゲームでも、ゲームに参加しているうちに『自分の腕がどこまで通用するのか試したい』という人は増えています。当協会の会員(所属プロ)数も右肩上がりです」と話している。

   とはいえ、「プロ雀士」といっても、給与がもらえるわけではないし、賞金だけで生計を立てることもむずかしい。厳しい世界でもある。