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「オボちゃん来たーーー!!」ゲームキャラに歓声 スクエニは「モラルの問題だ」と謝罪し設定を変更

   ゲームメーカー大手、スクウェア・エニックスはオンラインブラウザゲーム「スターギャラクシー」に登場する新キャラクターが実在する「特定の人物を想像させる」として、キャラクターの名前とプロフィールを変更し、公式ホームページで謝罪した。

   変更する前のキャラクター名はハルコ・オッペンハイマーで、究極細胞の研究をしているという設定だった。

ハルコ・オッペンハイマーは究極細胞を研究している

再び脚光浴びる?(画像は「スターギャラクシー」公式サイト)
再び脚光浴びる?(画像は「スターギャラクシー」公式サイト)

   「スターギャラクシー」は2013年5月22日からサービスを開始したゲーム。プレイヤーは近未来の宇宙を舞台に自身の本拠地となる惑星で「コロニー」を育てながら「戦艦」や「戦闘機」といった多種多様の兵器を開発・製造し、宇宙で繰り広げられる大規模スペースバトルにも参戦していくという内容になっている。また、プレイヤーの協力者となる「士官」を集めることができるのも魅力の一つ。特殊能力「スキル」を持つ萌えキャラやイケメンキャラなどが多数登場する。

   そうした中、15年1月27日に新キャラを発表したのだが、その中に元理化学研究所の小保方晴子さんを意識しているものがあるとしてネットの一部で話題になった。そのキャラの名前はハルコ・オッペンハイマーで、キャラ説明は「究極細胞というテーマで危険な研究をしている研究者」。特殊能力は「究極細胞」となっている。割烹着に見えなくもない服を着ていて、緑に光る液体のようなものを持っている。キャラの後ろには、小保方さんがノートに書いていたような絵がある、というものだった。では顔はどうかというと、似ていると感じた人はそんなに多くないようだ。

   ネットでは、

「オボちゃん来たーーーーーーー!!」
「小保方の再就職先はスクエニだった!」

などと歓声が上がったが、スクエニは15年1月29日に「スターギャラクシー」の公式ホームページで、特定の人物を連想させる表現があったため修正したとし、名前を「ジェスカ・フレッド」、キャラ説明を「機動兵器に関する研究をしている研究者」と変更し、

「お客様にはご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありません」

と謝罪した。

炎上マーケティングを狙ったのでは?という声も

   イラストも多少変更があり、キャラクター自体はほぼそのままだが、小保方さんのノートを参考にしたと思われる絵は削除された。ネットではこの変更を惜しむ声がそれなりに多くあって、

「え、何の問題もないでしょ。本人から苦情きたならともかく」
「おもろかったのに」
「別にえーやろ。修正ってか知らんふりでいーじゃん」

などといった意見も出た。また、新キャラを発表してから修正と謝罪までの期間が短いとして、初めから炎上マーケティングを狙っていたのではないか、などと考える人もいる。

   スクエニ広報に話を聞いてみると、ネット上に特定の人物を連想させるという指摘が出たために変更することになったと説明した。非難の声がそれほど多いわけではないし、ゲームというジャンルにおけるパロディーやオマージュという観点で捉えることはできないのかと質問すると、スクエニ広報は、

「モラルの問題です」

ということだった。