J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

ニトリ社長は若いころ「ヤンキー」だった 今では信じられないような「悪さ」やらかす!

   家具・インテリア販売大手の「ニトリ」を展開するニトリホールディングス(HD)の似鳥昭雄社長(71)。同社の創業者であり、一代で東証1部に上場する大企業に育てあげた。

   そんな似鳥社長が日本経済新聞朝刊(文化面)の「私の履歴書」に登場。学生時代の破天荒ぶりがインターネットで話題になっている。

  • ニトリ社長の「破天荒」人生が話題に・・・(画像は、ニトリHDのホームページより
    ニトリ社長の「破天荒」人生が話題に・・・(画像は、ニトリHDのホームページより
  • ニトリ社長の「破天荒」人生が話題に・・・(画像は、ニトリHDのホームページより

少年時代は「飲み込みが悪く、すさまじい劣等生」

   これまで「私の履歴書」には数多くの政治家や文化人、経済人、学者、スポーツ選手らが取り上げられてきた。大手企業のトップも多く、最近ではオリックスの宮内義彦会長や東芝の岡村正相談役、トヨタ自動車の豊田章一郎名誉会長などが登場し、その生い立ちを振り返った。

   「昭和」の個性的な起業家、創業者には、最近の経営者には見られない魅力が隠れている。それはバイタリティーと遊び心に溢れていて、勢い「変わり者」と見られていたり、型破りで数々の逸話を残していたりする。経営のトップに立つ人は、ある程度アクが強い、異端のほうが成功するのかもしれないし、おおよそ立身出世の人物ストーリーとしては、破天荒なほうが面白いことはある。

   とはいえ、ニトリHDの似鳥昭雄社長ほど、赤裸々に明かすことはめずらしいかもしれない。

   似鳥社長を取り上げた連載は、2015年4月1日からはじまっている。似鳥社長は1944年3月、樺太生まれ。ニトリを1967年に創業。「他社より5年先をゆく」経営を進めてきたという。

   「私の履歴書」では、自身を「今も飲み過ぎるし、遊び好き。だらしない性格」と分析。「逆に何もできないから、色々な人の力を借りながら成功できたと思う」と振り返っている。家具販売店を起こしたというのに、接客は苦手だったそうだ。

   少年時代は「飲み込みが悪く、すさまじい劣等生」で、いじめにも遭っていた。勉強は、「5段階評価の1か2ばかり」。家庭も貧しく過酷で、両親から殴られることも。「今の時代なら虐待ととられるかもしれない」と明かしている。

   高校時代にはケンカでボコボコにされるのが嫌で、アルバイトをしながらボクシングジムに通った、という。良くも悪くも、いまでいう「やんちゃ」だったようだ。

腕に自信のあるビリヤードではかなり稼ぐ

   似鳥社長は「七転八倒の人生で、今では信じられないような『悪さ』もやらかした」とも漏らしている。その一端が、大学時代にアルバイトとしてやっていた、夜のスナック客の未払い金の「取り立て屋」のことかもしれない。

   当時流行った任侠映画をまねて、なかなか支払いに応じようとしない客を弟分と二人でなだめすかしては、きっちり払ってもらっていたようだ。

   さらには、パチンコやビリヤードにスマートボール。なかでも、腕に自信のあるビリヤードではかなり稼いだらしい。

   これにはインターネットで、

「ニトリ社長。なんかすごい苦労人なんだなあ。涙なしでは読めない。そのうちドラマ化されるんじゃね」
「それって、反社だろwww」
「やっぱ一代で大企業を育て上げた創業社長は器が違う キャラが濃すぎw」
「やっぱり、まともじゃ大きくなれないってことだな」
「こんなんいいの? 法律に触れてるんじゃね」
「ニトリのコンプライアンスは再チエックする必要があるわ」

と、呆気にとられたような声が寄せられている。

   一方、そんな似鳥社長率いるニトリHDの業績は絶好調。2015年3月30日に発表した15年2月期決算によると、売上高は前年同期比7.7%増の4172億円、営業利益が5.1%増の663億円、最終利益は7.9%増の414億円で、じつに28期連続の増収増益となった。

   ニトリは商品の約80%を海外で生産、輸入しており、円安の進行はコスト増の要因となる。加えて消費税率の引き上げに伴う駆け込み需要の反動や人手不足に見舞われ、厳しい経営環境が続いている。

   そうした状況を、商品在庫の前倒し投入やキャンペーンの早期開催、低価格商品を維持しながら消費の2極化に対応した高機能・高品質商品を増やした、新たな顧客層の獲得への取り組みなどで乗り切った。