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NHK「クロ現」やらせ問題 番組内でキャスター謝罪

   報道番組「クローズアップ現代」にやらせが指摘されていた問題について、NHKの調査委員会が2015年4月9日に一部の誤りを認める中間報告を公表したことを受け、同日夜、国谷裕子キャスターが番組内で訂正し、謝罪した。

   14年5月14日放送の「クローズアップ現代 追跡"出家詐欺"~狙われる宗教法人~」では、出家をあっせんするブローカーの「活動拠点」としてビルの1室を紹介していたが、中間報告ではこれを「誤りであり、裏付けが不十分であった」と認めた。国谷キャスターは9日の番組内で「取材が不十分だったもので、部屋の借り主と視聴者の皆さまにおわびいたします」と謝罪した。

   なお中間報告では、ブローカーとされた男性が「ブローカー役をやらされた」と話している点について、「記者は『演技の依頼はしていない』と一貫して否定している」と指摘しており、言い分が食い違っている。NHKは「さらに事実関係を明らかにするための調査を進める」として、出来るかぎり早い時期に最終調査結果を発表する方針。