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日清食品「どん兵衛」の新しい食べ方 「10分待つ」に「これもあり」と驚きの声

   お笑い芸人でミュージシャンのマキタスポーツさん(45)が提案したカップうどん「どん兵衛」の食べ方が、評判を呼んでいる。

   「どん兵衛」は通常、お湯を入れてから5分待ってから食べるが、マキタスポーツさんはあえて「10分」待って、わざと麺を伸ばしてから食べてみた。インターネットでは、「10分どん兵衛」を食べてみたという人が続出。発売元の日清食品も、好調な売れ行きにウハウハのようすだ。

  • 「10分どん兵衛」じつはおいしかった!?(画像は、日清食品「どん兵衛」の「おわび」ページ)
    「10分どん兵衛」じつはおいしかった!?(画像は、日清食品「どん兵衛」の「おわび」ページ)
  • 「10分どん兵衛」じつはおいしかった!?(画像は、日清食品「どん兵衛」の「おわび」ページ)

10分どん兵衛、「麺がツヤツヤ、ツルツルになった」

   マキタスポーツさんは、カップうどん「どん兵衛」のファンで、そもそも「インスタント麺に対しては、かた茹でするより、ちょっと伸びてるぐらいが好き」だったとしている。

   通常はお湯を入れて「5分」が規定の茹で時間だが、かねてから疑問をもっていたようで、通常の倍の「10分」待って食べてみたところ、「麺がツヤツヤ、ツルツルになった」。2015年11月に、自身がパーソナリティを務める「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)で話題にしたところ、インターネットで瞬く間に拡散。テレビでも取り上げられるなど、大きな反響を呼んだ。

   実際に「10分どん兵衛」を食べてみた人も続出。インターネットには、

「たしかにちょっと伸ばすと美味しい気がする!」
「うどんがいつもより太めでやはりふにゃふにゃ感が... しかし、ふにゃっとしているけどコシはしっかり。思っていた以上のかみ応え!」
「これは革命。5分で食べちゃダメだ」
「この食感、好きかも。ふだんよりうどんがモチモチですねっ」
「確かに麺がツルツルになって生麺の食感に近づいている気がする」

などと、驚きの声が寄せられている。

   人気ドラマ「下町ロケット」(TBS系)に出演していた俳優の安田顕さんも、

「今、試してみました。なるほど。確かに。二倍待つ価値、あり」

と、ツイッター(11月23日付)で絶賛していた。

   こうした事態に、ついには発売元の日清食品は2015年12月18日付で公式ホームページに、こんな「おわび」文を掲載した。

「日清食品は10分どん兵衛のことを知りませんでした。5分でお客様においしさを届けるということに縛られすぎていて世の中の多様性を見抜けていなかったことを深く反省しております。重ね重ねおわびするとともにマキタスポーツさんに感謝申し上げます」

「おわび」とともに、マキタスポーツさんへの感謝の言葉をそえていた。

どん兵衛担当者は「5分」でしか食べたことがなかった

   日清食品はこの「10分どん兵衛」をきっかけに、マキタスポーツさんとどん兵衛担当者との「緊急対談 日清はなぜ10分どん兵衛を作らなかったのか」を2015年12月14日に実施した。

   その際、マキタスポーツさんの「10分どん兵衛を食べたことは?」との問いに、日清食品のどん兵衛担当者は、「うどんらしく、コシがあって、一番美味しく食べられる瞬間」として「5分」という調理時間を設定したと説明。担当者自身も「5分でしか食べたことがなかった」と、謝罪した。

   また、どん兵衛の調理方法には、他にもスープの粉を「おあげの上にかける派」と「麺にかける派」がいることを紹介。マキタスポーツさんは「おあげの上にかける派」のようで、「おあげの上だと、ろ過させるようなイメージですよね」と盛り上がった。

   ちなみに、どん兵衛には「きつねうどん」や「かき揚げ天ぷらうどん」「肉うどん」などのラインナップがあるが、マキタスポーツさんはツイッター(11月21日付)で、「かき揚げどん兵衛はあまり『10分どん兵衛』にはむきませんよ~」とも綴っている。

   さまざまな調理方法があることがわかった「どん兵衛」だが、日清食品は「例年、寒くなると売れる商品ですので、『10分どん兵衛』がどのくらい影響しているのか、わからないところはありますが、いいきっかけになりました。おかげさまで順調に伸びていることは間違いありません」と話す。

   インターネットの拡散力に改めて驚いているとともに、「思いがけない後押し」となっているようだ。