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松本人志「中居に謝罪助言」報道に「訴訟」も 何が彼をそこまで激怒させたのか

   「100%ウソ!久々に訴えるか!」。お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さん(51)がツイッターで吠えた。怒りの矛先は、一部で報じられた「松本人志、『解散したくないなら木村に謝れ』と中居正広に助言」というニュースだ。

   松本さんは、過去にも週刊誌の「デマ」報道に訴訟を起こしたことがある。事実無根と認められたものの、結果は敗訴。その経験から、「(週刊誌の報道は)訴えてもしゃあない」「時間の無駄」と語ったこともある。――だが、今回は見過ごすことができなかった。一体、なぜだろうか。

  • 松本さんが激怒した理由とは…
    松本さんが激怒した理由とは…
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6万5000件のリツイート殺到、記事は削除される

   「100%ウソ」だと松本さんが否定したのは、小学館が運営するニュースサイト「NEWSポストセブン」が2016年1月20日に報じた記事だ。翌日発売の女性セブン(16年2月4日号)の内容を引用したもので、「松本人志『解散したくないなら木村に謝れ』と中居正広に助言」といった見出しが打たれている。

   記事の内容は、松本さんはSMAPの独立・解散を巡る騒動のなかで、中居さんに「事態は深刻。解散したくないなら木村(拓哉)に頭を下げろ」とアドバイスを送った。加熱する「解散」報道に戸惑っていた中居さんは、この助言で「さらに焦った」というものだ。

   さらに記事では、その後「独立組」の4人と騒動の発端といわれる女性マネジャーが集まり、極秘会談を開いたとも伝えている。その場で中居さんが音頭を取り、木村さんへ謝罪することを決めたというのだ。――まるで、木村さんへの謝罪の裏には「松本さんの助言があった」と言わんばかりの書きぶりだ。

   こうした報道に、松本さんは黙っていなかった。自身のツイッターに20日夜、

「『解散したくないなら木村に謝れ』って中居君にオレが助言したってニュース。。。 100%ウソ!久々に訴えるか!」

と投稿したのだ。このツイートは21日17時時点で6万5000回以上リツイートされるなど大きな注目を集め、ユーザーからは「訴えて!業界を変えて!」「訴えたら絶対勝てますよ」と松本さんを後押しするようなコメントが寄せられている。

   そして、「NEWSポストセブン」の当該記事は、その後削除されている。

「本人が判断する問題ですので、現時点では何ともいえません」

   本人が「久々」と言うように、松本さんは過去にも週刊誌の「デマ」報道に訴訟を起こしたことがある。写真週刊誌「フラッシュ」の記事に対し「事実ではなく、名誉を傷つけられた」として、発行元の光文社へ損害賠償を請求したのだ。

   だが、結果は敗訴。出版社も該当の記事は嘘であると認め、裁判官もそのことを承知していたにも関わらず、「原告(松本さん)の社会的評価を低下させると認めることができない」として、訴えが棄却されたという。こうした経験から、松本さんは14年に出演したテレビ番組で「(週刊誌の報道は)訴えてもしゃあない」「時間の無駄」などと語っていた。

   だが、今回は見過ごすことができなかった。一体、なぜなのだろうか。

   松本さんは1月17日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演した際、中居さんに会って「絶対に解散してはいけない」と忠告したことを明かし、「人のことやのに泣きそうになってきてた」と語った。だが、この場で「木村さんに謝るよう勧めた」という趣旨の発言は一切なかった。

   2000年にドラマ「伝説の教師」(日本テレビ系)で共演して以来、2人はプライベートでも親交が深い。中居さんの父親が亡くなる直前に、松本さんが見舞いに行ったというエピソードもあるほどだ。それだけに、友人への助言が「意図的に歪められた」今回の報道に、松本さんは我慢できなかったのかもしれない。

   松本さんが所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシーの広報部は、21日のJ-CASTニュースの取材に対し、「(松本さんは)他人にあれこれと指図するような性格ではないので、今回の報道に怒ったのも分かる気がします」と語る。ただ、訴訟を起こす可能性については「本人が判断する問題ですので、現時点では何ともいえません」と答えた。