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森喜朗氏「一番悪いのは馳浩」と名指し批判 新国立の聖火台問題で

   2020年の東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場に聖火台の設置場所がないことが発覚した問題について、大会組織委員会の森喜朗会長(78)が2016年3月5日、馳浩文部科学相を「一番悪い」と批判したという。スポーツ報知が報じている。

   この日「ラグビーワールドカップ2019日本大会を成功させる山梨の会」設立総会が同県甲府市内で開かれ、日本ラグビーフットボール協会名誉会長でもある森氏が来賓あいさつを行った。

   報道によると、森氏は聖火台の問題に言及した。「日本スポーツ振興センター(JSC)というところの少し頭のおかしな連中が、聖火台を作るのを忘れていた設計図を作った」とし、「聖火台を忘れて五輪会場を作るというのは、親が立派な家を建て、子どもたちが喜んで家に入ったものの、トイレも風呂もなかったという感じ」と発言した。さらに「組織委ばかり悪者にされる」と苦言を呈し、「一番悪いのは馳浩だ。文部科学省だ」と名指しで批判したという。

   聖火台の設置場所は、15年12月に採用された新デザイン案に盛り込まれておらず、これまで検討もされていなかった。遠藤利明五輪担当相ら関係機関のトップは16年3月3日、新国立の基本設計がまとまる5月までに設置場所を決めることで一致している。