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HKT48新曲歌詞が「女性蔑視」と大炎上 「(女性は)勉強できても愛されなきゃ意味がない」?

   福岡を拠点に活動するアイドルグループ・HKT48の新曲「アインシュタインよりディアナ・アグロン」の歌詞に対し、一部のネットユーザーから「女性差別的ではないか」との批判が相次いでいる。

   女性は勉強しても意味がない、重要なのは「可愛さ」だけ――。こんな内容の歌詞に「不快感」を覚えた女性は多かったようで、ネット上には「女性に対する侮辱の塊」「何回見ても気持ち悪い歌詞」との声が上がっている。

  • 「74億分の1の君へ(TYPE-C)」のジャケット画像 (C)AKS
    「74億分の1の君へ(TYPE-C)」のジャケット画像 (C)AKS
  • 「74億分の1の君へ(TYPE-C)」のジャケット画像 (C)AKS

「何も知らなくてもメイク上手ならいい」

   歌詞の内容がネットで物議を広げている「アインシュタインより...」は、2016年4月13日に発売されたHKT48の7thシングル「74億分の1の君へ(TYPE-C)」に収録されたカップリング曲。作詞を担当しているのは、AKBグループの総合プロデューサーでもある秋元康氏だ。

   14~17歳のメンバー4人がマイクを握る同曲では、女子学生の「赤裸々な心情」が歌われている。曲中には「どんなに勉強できても愛されなきゃ意味がない」「何も知らなくてもメイク上手ならいい」といったフレーズが登場。女性にとって重要なのは「内面よりも可愛さ」だと訴えるような歌詞になっている。

   こうした内容の歌詞に「不快感」を覚えた女性は多かったようだ。シングル発売前の16年4月4日に同曲のミュージックビデオがYoutubeで公開されると、ネット上には「歌詞の内容が女性差別的ではないか」との指摘が殺到。ツイッターやネット掲示板などには、

「この歌詞はもう女性蔑視甚だしい」
「何回見ても気持ち悪い歌詞」
「今必死こいて頑張って勉強してる子にとって侮辱的な発言」

といった声が数多く寄せられ、「炎上状態」となっている。

ドラマ「グリー」のファンからも「失礼で腹立たしい」

   「女性差別的だ」との声が叫ばれる今回のHKT48の新曲については、海外ドラマファンからの風当たりも強い。

   曲名にある「ディアナ・アグロン」とは、米国の人気テレビドラマで、NHKでも放送された「glee(グリー)」の出演で知られる実在のハリウッド女優の名前。歌詞には「グリーのように」というフレーズも登場しており、同作が曲のテーマの1つとなっているようにも捉えることができる。

   だが、「グリー」でディアナさんが演じているのは、歌詞で表現されている女性像とは「正反対」ともいえるキャラクターだと受け止められている。そのため、「グリー」のファンからは、

「ろくに作品も見てないのに歌詞を書くなよ」
「本人にもグリーに関わった全ての人にも、本当に失礼で腹立たしい」

といった意見が上がっている。今回の歌詞を英訳して拡散するユーザーもおり、国際的に問題視しようという動きも出ている。

   ただ、一部のツイッターユーザーの中には「たちの悪い皮肉だと思う」「(HKTのメンバーたちなら、グリーの作品を見ても)こんな感想だろうって意味の歌詞」と、突き放したつぶやきも漏れている。