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「夫はミイラ化した状態で発見されました」 「明石家サンタ」の「失踪話」に新たな展開

   2015年末に放送されたバラエティ番組「明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー」(フジテレビ系、以下「明石家サンタ」)の視聴者電話コーナーで飛び出した失踪話に、「進展」があったようだ。

   「主人が行方不明になって2か月経ちます...」――4か月前、番組にそう連絡してきた女性が「夫の遺体発見」をツイッターで明かしたのだ。

  • 夫は失踪してから約半年後に見つかった(画像はイメージ)
    夫は失踪してから約半年後に見つかった(画像はイメージ)
  • 夫は失踪してから約半年後に見つかった(画像はイメージ)

さんま「すいません、不幸すぎます」

   「進展」がツイッターで報告されたのは、2016年4月11日だった。

「家から直線120メートル程の所で、山菜摘みに山に入った方が発見して下さいました。 半年近く経ち、ミイラ化していましたが、戻ってきて良かった」

   女性は発見時の状態を説明し、淡々と心境を綴った。

   番組に連絡して以来、女性は「実名」で登録したと思われるこのツイッターアカウントを使って、頻繁に夫の捜索を呼びかけていた。千葉県内の交番に張りだされた捜索願の写真や、失踪当時に夫が持っていたバッグの写真など、夫にまつわる情報を投稿し続けていた。

   「失踪」が広く知られたきっかけは、15年12月24日放送の「明石家サンタ」だった。同番組は、お笑いタレントの明石家さんまさんとフリーアナウンサー・八木亜希子さんが、電話で視聴者から笑える「不幸話」を聞くという内容。

   寄せられた「不幸話」をさんまさんがイジって笑いに変える中、女性が寄せたエピソードにスタジオの空気が凍りついた。ちょうど番組開始から1時間半が経とうとしていた頃だった。

「主人が行方不明になって2か月経ちます...」「原因がわかんない...」

   突然の告白に戸惑い、「え?行方不明?」と受話器越しに聞き返すさんまさん。

「(警察は)探してくれているとは思うんですけど、まったく目撃がなくて...」

   警察に届け出ているが、手掛かりなく行きづまっている。少しこもり気味の声から、切迫感と悲壮感が感じられた。これまでの時間帯、笑って済ませられる話題が多かっただけに、さんまさんも「すいません、不幸すぎます...」という言葉しか出てこない。その後、女性は「本名」を明かし、上述のツイッターアカウントを検索するよう視聴者に呼びかけた。

「重すぎて笑えない」「放送事故」と話題に

   スタジオを一気に重苦しい空気が包む。雰囲気を変えようとしたのか、電話を切って提供クレジットが出た直後、さんまさんは「誰や(このネタ)選んだやつ!」と番組スタッフへの不満をつぶやいた。

   ネット上でも「重すぎて笑えない」「放送事故だ」との声が寄せられ、当時話題となった。

   あれから約4か月、夫は変わり果てた姿となって女性のもとへ戻ってきたようだ。夫の死を報告した16年4月11日のツイート以降、14日16時までに新たな更新はない。

   ただ、事情を知るツイッターユーザーからは

「ご冥福をお祈りします」
「気にかかっていました。お帰りなさい」

と追悼の言葉が寄せられている。