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熊本で震度7の地震発生、津波の恐れなし 余震続き、JRなど九州全土で運転見合わせ

   2016年4月14日午後9時26分頃、熊本県を震源とする強い地震があり、熊本県益城町では最大震度7を観測した。気象庁の発表によると、地震の規模を示すマグニチュードは6.4、震源は10キロメートル。この地震による津波の心配はないという。

   熊本市内も震度6を記録し、九州全土で揺れを観測。熊本県内では、その後も強い余震が続いている。今後も余震や土砂崩れが起きる恐れがあるとして、気象庁は注意を呼び掛けている。

  • 熊本県内で最大震度7を観測する強い地震が観測された(撮影は地震前)
    熊本県内で最大震度7を観測する強い地震が観測された(撮影は地震前)
  • 熊本県内で最大震度7を観測する強い地震が観測された(撮影は地震前)

家屋倒壊の情報あり、川内原発は異常なし

   菅義偉官房長官は午後10時すぎに首相官邸で緊急会見を開き、

「複数の家屋が倒壊しているという情報が入ってきている」

と述べた。

   速報で伝えたNHKの映像では、スーパーマーケットの陳列棚から多くの商品が床に落ちている様子が映し出された。窓ガラスが割れたり、棚に置かれた物が落下したりするといった建物もあるという。

   JR九州では、山陽新幹線と九州新幹線の運転を見合わせたほか、在来線全線が運転を見合わせた。駅や列車の被害状況の確認を急いでいる。高速道路も一部で不通になっている。

   全国で唯一稼働している鹿児島県の九州電力川内原子力発電所では、地震の影響はなく、1、2号機ともに通常通り動いているとしている。

   政府は午後9時36分、首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を置いた。防衛省は自衛隊機を使って被害状況の確認を急いでいる。益城町を管轄する御船警察署には午後9時50分現在、建物の倒壊やけが人の情報は入っていないが、詳しい被害状況は分かっていないという。